「バンコクの巨大市場「チャトチャック」で火災、28店舗焼失 」 「 タイの首都バンコクを代表する観光名所「チャトチャック・ウィークエンド・マーケット」で2026年2月9日夜、大規模な火災が発生した。地元警察や消防当局の発表によると、同日午後10時42分(日本時間同11時42分)過ぎ、市場北側のカンペンペット2通りに面した「ゲート1」付近の店舗から出火。火は瞬く間に隣接する区画へと燃え広がり、衣料品や雑貨を扱う計28店舗が全焼または半壊する被害を受けた。深夜の発生だったため、幸いにも日本人を含む観光客や従業員に死傷者はなかった。 消火活動は、通報を受けた消防車約10台が現場に急行し、緊迫した状況下で行われた。現場は店舗が密集する極めて狭隘な路地で、消火ホースの取り回しが困難を極めたが、消防隊は「ゲート1」から放水を集中させ、延焼の阻止に全力を挙げた。発生から約30分後の午後11時15分には火勢を制圧。SNSに投稿された動画には、暗闇の中で激しく立ち上る火柱と、必死に水をかける消防隊員の姿が映し出されており、事態の深刻さを物語っている。当局の初期調査では、店舗内の古い配線がショートしたことによる電気系統のトラブルが出火原因とみられている。 火災に見舞われたエリアは、日本人観光客にも特に人気が高い「セクション」の至近距離に位置している。「チャトチャック」は、1942年に当時の首相が市民の生活支援のために始めたフリーマーケットが起源とされる。1982年に現在の場所へ定着して以来、約11万平方メートルの敷地に1万5000以上の露店がひしめく世界最大級の市場へと成長した。週末には20万人以上が訪れ、近年では日本の有名セレクトショップが買い付けに訪れるほど、ファッションやインテリアのトレンド発信地としても知られている。」