「2026年、傷負う巨龍の暴発を防げ―軍の混乱と経済停滞に潜む「日中衝突」の正体」 「 2026年は、日中関係、そして東アジアの安全保障環境において極めて重要な「踊り場」となることが予想される。 中国では新たな「第15次五カ年計画(2026-2030年)」が始動し、習近平指導部が経済構造の抜本的な転換と軍の掌握に一段と心血を注ぐ時期にあたる。しかし、その足元を凝視すれば、経済の変調と軍内部の軋轢という2つの大きな歪みが露呈しており、日本はこの「傷を負った巨龍」との向き合い方を再定義せざるを得ない。 まず、日中関係の最前線である安全保障に目を向ければ、習氏による軍統制の不安定さが浮き彫りになっている。人民解放軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会の動向を分析すると、かつての「実力派」が排除され、習氏に近い「友人」たちが登用されたものの、その新任者らも相次いで失脚するという異常事態が起きている。定員7人のうち、現在は4人しか機能していないという「片肺飛行」の状態は、軍内部の掌握が完全ではないことを示唆している。」