「【フィリピン・パラワン島】銀色の小魚舞う砂浜、伝統の定置網漁と天日干し・豊かな海に生きる人」 「 フィリピン最後の秘境と称されるパラワン島西部のサンビセント、パンインディガン地区から、伝統的な漁業を守り抜く小さな漁村の活気が伝わってきた。 夜明けとともに村人たちが一斉に波打ち際へと集まる。主眼となるのは古くからの伝統である定置網漁法だ。沖合に仕掛けた網を村人たちが呼吸を合わせて引き寄せると、網の中では銀色に輝く無数の小魚が激しく跳ね、静かな砂浜を生命の輝きで満たしていく。 水揚げされたばかりの魚は、鮮度を落とさぬようすぐさま真水で入念に洗われ、手際よく竹編みの籠の上に並べられる。熱帯の力強い日差しを浴びることで、わずか一日で干物に仕上がるという。太陽の恩恵を受けて旨味が凝縮された干物は、村人たちの貴重な食料源であると同時に、近隣の市場へ卸される大切な現金収入源(1キロ・350ペソ、約900円)ともなっている。」