本屋が息づくと、その街が息づく──韓国各地に個性的な街の本屋が誕生し「本屋巡り」が定着するほど注目を集める一方で、日々どこかで本屋が店を閉じている。長年にわたり韓国の出版業界を見つめてきた著者が、奮闘する街の本屋の姿を中心に「本の生態系」を描き話題となったノンフィクション。
「決して儲からないというのに、この場所には本や本屋が必要だという切なる想いを抱き、それぞれの本屋がそれぞれのやり方で、本に未来を託している。この多様な本屋の在り方こそが、これからの世界を象徴しているようで、その姿はとても頼もしい」──黒田義隆さん(ON READING)
「実態を調査研究し問題点を捉え、本と本屋の未来を具体化しようとする著者の努力と思いに強く感銘を受けたし、日本も独立書店ブームの先、継続させていくための冷静な視座が必要だと思う。海の向こうで今日も本屋が営まれていることを想像しながら、自分も頑張ろうと改めて腹を据えた読書体験だった」──渡慶次美帆さん(くじらブックス)
「『韓国の「街の本屋」の生存探求』は近年出版された中でも最良の『本屋本』の一つ。『楽しく』と『真面目に』を両立しながら読み進めてもらえる本だ」──松井祐輔さん(H.A.B)
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