「ハッブル宇宙望遠鏡が科学観測を中断 ジャイロスコープの1基に不具合」 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2023年11月29日付で、「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」に搭載されている機器の一部に不具合が生じ、望遠鏡がセーフモードに入っていることを明らかにしました。ハッブル宇宙望遠鏡の運用チームは科学観測の再開に向けて取り組んでいるということです。【最終更新:2023年12月1日14時台】【▲ 地球を周回する「ハッブル」宇宙望遠鏡(Credit: NASA)】NASAによると、ハッブル宇宙望遠鏡は2023年11月19日に一度セーフモードに入り、翌日復旧させることに成功したものの、11月23日から再びセーフモードに入っています。原因は望遠鏡が向いている方向を検出するために搭載されているジャイロスコープ(ジャイロセンサー、角速度センサー)の不具合で、3基のジャイロのうち1つが誤った測定値を示したために自動的にセーフモードに切り替わったということです。