https://youtu.be/JLh5vysFntM
中国映画の二大巨匠最新作『帰れない二人』『SHADOW/影武者』を語る!!活弁シネマ倶楽部#46
▶︎作品紹介
『帰れない二人』
http://www.bitters.co.jp/kaerenai/
▷あらすじ
激動の21世紀中国。
北京五輪開催、三峡ダム完成、経済の急成長……
変わりゆく17年の月日の中で、
変わらぬ想いを抱えた女と男がすれ違う。
▶スタッフ
監督:ジャ・ジャンクー
出演:チャオ・タオ、リャオ・ファン、シュー・ジェン、ディアオ・イーナン
▷監督紹介
1970年5月24日生まれ、中国山西省・汾陽(フェンヤン)出身。18歳の時に山西省の省都・太原(タイユェン)の芸術大学に入り、油絵を専攻しながら、小説を執筆し始める。この頃、『黄色い大地』(84/チェン・カイコー監督)を観て映画に興味を持ち、93年に北京電影学院文学系(文学部)に入学。在学中の95年にインディペンデント映画製作グループを組織し、55分のビデオ作品「小山の帰郷」を監督、香港インディペンデント短編映画賞金賞を受賞。この時、グランプリを受賞したのがユー・リクウァイの「ネオンの女神たち」。この出会いを通じて、『一瞬の夢』以降、ほぼすべての作品の撮影をユー・リクウァイが手掛けることとなる。97年に北京電影学院の卒業制作として、初長編映画『一瞬の夢』を監督、98年ベルリン国際映画祭フォーラム部門でワールドプレミア上映され、ヴォルフガング・シュタウテ賞(最優秀新人監督賞)を受賞したほか、プサン国際映画祭、バンクーバー国際映画祭、ナント三大陸映画祭でグランプリを獲得、国際的に大きな注目を集めた。06年、三峡ダム建設により水没する古都・奉節(フォンジェ)を舞台にした『長江哀歌』がヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でサプライズ上映され、金獅子賞(グランプリ)を獲得。15年、フランス監督協会が主催する「黄金の馬車賞」を受賞。18年10月、福岡アジア文化賞大賞を受賞。本作『帰れない二人』は5度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。中国人監督でカンヌのコンペに5作品出品されているのはチェン・カイコー監督とジャ・ジャンクーのみ。いま最も、パルムドールに近い映画監督といっても過言ではない。
▶︎作品紹介
『SHADOW/影武者』
http://shadow-movie.jp/
▷あらすじ
弱小の沛〈ペイ〉国は、領土の境州を奪った強大な炎国と休戦同盟を結んだが、それから20年、国民はいつまた攻めてこられるかと脅える日々を送っていた。沛国は若き王(チェン・カイ)を筆頭とする平和派と、重臣の都督〈トトク〉(ダン・チャオ)に従う開戦派に分かれていた。
ある時、都督は王の許しを得ず、炎国の楊蒼〈ヤン・ツァン〉将軍に境州での対決を申し込む。王は激怒するが、高貴で知略に富み、国民からも尊敬される都督を前にすると、責める言葉もなくなっていく。先王が早死にし、妹と二人の自分が王位に就けたのも都督のお陰だった。王は矛先を変えて、琴の名手と称えられる都督と妻の小艾〈シャオアイ〉(スン・リー)に合奏を命じるが、小艾は「境州が戻るまで琴は弾かないと天に誓った」と頑なに拒むのだった。
▶スタッフ
監督:チャン・イーモウ
出演:ダン・チャオ、スン・リー、チェン・カイ、ワン・チェンユエン
▷監督紹介
1951年、中国、西安生まれ。カメラマンとしてキャリアをスタートし、『紅いコーリャン』(87)でベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたことで、国際舞台に突如姿を現した。それから30年以上の間、並外れた作品群は、芸術としての功績と商業的な成功という両面で、世界中で高く評価され続けている。
作品のジャンルとテーマは『紅いコーリャン』、ベルリン国際映画祭審査員特別賞に輝いた『初恋のきた道』(99)、ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した『紅夢』(91)などの中国の田舎を舞台とした奥深くパーソナルな物語や、ベルリン国際映画祭アルフレード・バウアー賞を獲得した『HERO』(02)や全米批評家協会賞監督賞を受賞した『LOVERS』(04)などの武術ドラマ、カンヌ国際映画祭審査員グランプリを受賞した『活きる』(94)や『妻への家路』(14)などの20世紀の中国での社会的トラウマを感動的に綴る作品、マット・デイモンを起用した超大作映画『グレートウォール』(16)など多岐にわたっている。
チャン・ツィイー、コン・リーなどの女優の才能を見出し、賞に導いたことでも知られている。
1998年には、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」を物語の舞台である北京、しかも紫禁城で初上演するという一大イベントで演出を務める。
2008年の北京オリンピックでは開会式を指揮し、世界的な名声を手に入れた。