「火星の地下に埋蔵されている“水の氷の地図” 有人探査の候補地選定にも役立つ可能性」 こちらは火星の表面下1~5mの深さに埋蔵されているとみられる水の氷の分布を示した地図です(赤道から北緯60度まで)。画像の中央にはオリンポス山、右下にはマリネリス峡谷の一部が見えています。氷が埋まっている深さは水色の濃淡で表されていて、色が薄いほど浅く、濃いほど深いところにあることを意味します。【▲ SWIMプロジェクトで作成された火星の表面下1~5mの水の氷の分布を示した地図(Credit: NASA/JPL-Caltech/Planetary Science Institute)】この地図はアメリカ航空宇宙局(NASA)が出資するプロジェクト「SWIM(Subsurface Water Ice Mapping)」によって作成されました。SWIMは火星の地下にある水の氷をマッピングするために2017年にスタートしたプロジェクトで、米国惑星科学研究所(PSI)が主導し、NASAのジェット推進研究所(JPL)が管理しています。