「インド月探査「チャンドラヤーン3号」月を周回していた推進モジュールが地球周回軌道に再投入」 インド宇宙研究機関(ISRO)は2023年12月4日、月探査ミッション「チャンドラヤーン3号(Chandrayaan-3)」の推進モジュールを月周回軌道から離脱させて、地球周回軌道に再投入したことを明らかにしました。【最終更新:2023年12月7日11時台】【▲ 打ち上げ準備中に撮影されたチャンドラヤーン3号の探査機。下半分が推進モジュールで、その上にランダー(着陸機)が結合されている(Credit: ISRO)】ISROによると、2023年10月9日・10月13日に実施された計2回のエンジン噴射と4回の月フライバイを経て、チャンドラヤーン3号の推進モジュールは2023年11月10日に月の作用圏(Sphere of Influence)を離脱。地球を約13日で1周する軌道傾斜角27度の高軌道に入り、2023年11月22日には高度15万4000kmで最初の近地点(地球に最も接近する軌道上の一点)を通過しました。今後の軌道は周回する度に変化し、予想される最小の近地点高度は11万5000kmとされています。