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March 31, 20202020-03-31 No.3662「貼り紙の裏」貼り紙の裏には見せたくないものが隠してあって恐る恐る手をかける人を見かける度気付かれないように観察を続ける正しいことを伝えて欲しいあまり時間が残されていない貼り紙の裏を覗き込む迷いながら決めかねている貼り紙の裏を覗き込む0 minPlay
March 30, 20202020-03-30 No.3661「眠りのあらがい」眠りのあらがい長くは続けられそうにないそれでもまだ終わらせることの出来そうにない浅い眠りの夢で見た話のようにたった今見たものが思い出せない目を閉じてもう一度夢に入り込む遠くで大勢の人たちが手招きしている眠りのあらがい0 minPlay
March 29, 20202020-03-29 No.3660「空白の探り」空白の探りまだ埋められていない場所を見つけるどこから届いたのか分からないものをどうにかして片付けなくてはならない水面下で進めている間にもかさこそと音を立てているそれが何なのかはっきりしないうちに空白がまた少なくなって限界点が近づいてくる空白の探り0 minPlay
March 28, 20202020-03-28 No.3659「言わない行き止まり」言わない行き止まり坂の上の曲がり角で立っている黙ったままで表情ひとつ変えずにこちらのほうを見ている違和感を引きずって目の前を通り過ぎる坂を下って角を曲がり屋根をくぐると見たことのない巨大な壁が立ち塞がって家に帰ることができない0 minPlay
March 27, 20202020-03-27 No.3658「溶ける前」溶ける前に帰る寄るべき場所を順次良く選んで過信せずに問題のない足取りで溶ける前に帰る溶ける前足音がどこからか聞こえてきて見かけたとしても追いかけたりせずに溶ける前に帰るそれでも溶ける前のつもりでも意図せず先回りしたかのようになって俯いたままですれ違いのやり過ごし0 minPlay
March 26, 20202020-03-26 No.3657「怪訝の立ち止まり」怪訝の立ち止まり何もないのにそこに何かがあるように突然足を止めて訝しげな視線を向けるそこには誰もいないのに訴えかけ始める聞こえてこない返事に激しく反応する怪訝の立ち止まり波紋のように周りが離れてゆく少しずつ大きくなって周りを飲み込んでしまう0 minPlay
March 25, 20202020-03-25 No.3656「行きたくないところ」行きたくないところ毎日繰り返しそこへ向かう辺りが暗くなってから色付きの照明に照らされた角を曲がるとよそよそしい入り口が現れる足を止めて引き返したくなる地面にばら撒かれた破片に目を奪われて声をかけられるまで固まったまま動かない0 minPlay
March 24, 20202020-03-24 No.3655「雨の桜」雨の桜の佇まい折れかかった枝にぶら下がる見慣れない生き物たちが入れ替わりながら繰り返し不安に追い込まれ逃げ場を失くしてしまう咲き誇る前に散ってしまう雨の桜の佇まい0 minPlay
March 23, 20202020-03-23 No.3654「足止めの帰り」足止めの帰り間に合わなくなるまでの残りできることをしてからその場で待ち続ける殆ど変化を感じ取れないまま残された時間は削り取られる0 minPlay
March 22, 20202020-03-22 No.3653「緊迫の部屋」緊迫の部屋で何も言わずに黙っている奥の方では激しい言葉が一方的に投げられている鏡に写るその様子を見ながら境界線を越える時を待っている存在しないはずのものが写っていた0 minPlay