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June 04, 20182018-06-04 No.2996「夕暮れに浮かぶ」夕暮れに浮かぶいくつもの光の玉二つずつ繋がったものが連なって空に溶け込んだあと少しずつ主張しはじめる迷い人の頭上を照らす0 minPlay
June 03, 20182018-06-03 No.2995「屋根の上からの風景」屋根の上からの風景見えたはずのものがいつの間にか見えなくなって少しずつ周りを囲まれてしまって空が小さくなった後にわずかな光も届かなくなってそれが当たり前になる0 minPlay
June 02, 20182018-06-02 No.2994「吸い込まれる空」吸い込まれる空外に出た瞬間から目を奪われるあと何回分残されているだろう突き抜けるような色に包まれてふと地面近くまで視点を下げると突然辺りが暗くなって巨大な穴が口を開けて猛烈な風を巻き起こすやがて空一面に広がってあらゆるものが吸い込まれる0 minPlay
June 01, 20182018-06-01 No.2993「踏み外しながら駈け降りる」踏み外しながら駈け降りる危うく転びそうになってもぎりぎりのところで姿勢を保っているそれが気になって後を追いかける踏み外しながら駈け降りるそれを追いかけて駈け降りる人の流れ繰り返しの輪になって0 minPlay
May 31, 20182018-05-31 No.2992「帰りの連絡」帰りの連絡入れたはずの言葉が見当たらない帰りの連絡代わりに身に覚えのない事柄いないところで会話が進むもう一人いるらしい自分の言葉がそれらしく立ち振る舞って一人歩きする0 minPlay
May 30, 20182018-05-30 No.2991「内側の傷」内側の傷内側の傷回復への道は遠く頭と身体の一致しない繰り返し鍵を落としてしまう書かれていたことを鵜呑みにして疑うことなく口に入れたやがて自覚症状となって何かに踏まれたような痕が残った0 minPlay
May 29, 20182018-05-29 No.2990「三十年前」三十年前から何も変わっていない薄汚れた壁の様子や割れた地面の石畳も同じように流れたはずの年月をまるで感じさせず行き帰りの道程は時間が止まったままそこから自分が感じ取ることができる不確かなものだけここに残る0 minPlay
May 28, 20182018-05-28 No.2989「真夜中の車輪」真夜中の車輪がゆく風を切って目にも留まらぬ速さで進む誰もいない坂道を登り詰めて最後の道を下ってゆく灯りに照らされた背中を追いかけながら適度に距離を保って見失うことのないように真夜中の車輪0 minPlay
May 27, 20182018-05-27 No.2988「まだ続くものと終わるもの」まだ続くものと終わるもの同じ時同じ場所にいても見ているものがまるで違う次へつなげようとする片付けの途中で突然いなくなる最後に言葉を交わすことなく0 minPlay
May 26, 20182018-05-26 No.2987「背中の予感」背中の予感柔らかな赤い境界線風に揺れるのを離れて見ていた地面に書かれた白い文字の通りに矢印に沿って進んで行っていないはずの二人がそこに居るように思えてしまう前に見たことのある風景と背中の予感0 minPlay