Keith Market

今日の相場は昨日同様で現物株の売買高が薄く、投資家の迷いを感じる展開。税金支払いの影響も大きいほか、ファング決算だけでなく製造業の決算にも警戒が高いからか、引けに来週以降決算発表する米製造業の売りが見られた。

株全体から資金流出するような動きではなかったが、中国株失速とネットフリックス・他ファング決算を控えて警戒感が高く、伸び悩む展開。

バブルを警戒する中国と、税金の支払いや失業保険の特別手当がなくなるリスクから少し頭が重い展開か。ファングの決算も明日のネットフリックスから。

弱い決算や米銀決算前の懸念売りなどが見られるが、基本は株から資金を抜くというよりは質への逃避でWFH、ファングにリアロケーションする動きが見られているだけである。

FRBのバランスシートの拡大は次の財政まで一時的に縮小していますが、本日の米10年入札、ドル建ての社債の発行、IPO、米国株のしっかりした動きからもわかる通り、資金量が十分であるからなだけで、まだ預金、MMF、プライベートエクイティのドライパウダーは豊富で米国株は上昇余地あり。米企業決算、財政効果が切れるタイミングであること、ファングのCEOらの公聴会が月末に予定されていることは注意しながらも、次の財政の恩恵を受け、投資家がアロケーションする銘柄やアセットクラスにお金をいれればいい。

銀行のストレステストの結果は結局配当制限などだったこと、ポリウレタンの需要低迷などは織り込まれたままなので、どこまで戻せるか不透明。

ナスダックは高値を更新。コロナの第二波の兆候が見られる中でリモートワーク銘柄の勢いが強いほか、アップルのARMベースのCPUなどのWWDCでの発表を好感してアップルなどファング銘柄も強い。年金リバランスなどがあるので、動きが読みにくい展開ですが、基本的に第二波で閉鎖するようなことがあったり、足元の回復が止まるようなことがあれば危険ですが、今ところそのような兆候はない。航空会社のデフォルト懸念も一旦新株発行や起債で後退しているので、大きな調整には繋がりにくくなっている。

不定期配信だと時間管理と内容のまとまりがなくなってきます。。今のところ、一時的なテクノロジー、巣篭もり銘柄のアンワインドがあっても、株式相場全体が大きく下がる雰囲気はありません。

中国に対する圧力が高まっていることは気になるし、モデルナのワクチンの期待感はフェーズワンの時点で高まりすぎたと考えるが、本日のパウエルFRB議長とムニューシン米財務長官のサポートをコミットした発言と、小売大手のウォルマートとホームセンター大手のホームデポの決算は住宅と消費の改善が見られていることを示唆しており、今のところ大きなリスクは見受けられない。

米製薬のモデルナのワクチン開発期待、パウエルの緩和コミット、アマゾンのJCペニー買収報道などから、弱かったセクターを中心に米株式相場は大きく買い戻される。