2022年9月27日(火)放送分
担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
観光客らでにぎわう週末の豊見城市瀬長島。
海沿いの歩道で三線の音を響かせ、
道行く人たちを楽しませている高校生がいます。
中学の授業で触れた三線のとりこになり、
演奏技術を高めることに夢中になっている
南風原高等支援学校2年の幸地克斗さんです。
今月11日、この場所での演奏は100回目を迎えました。
「目指す千回。とにかくうまくなりたい」と、
大好きな海に向かって練習に励む幸地さん。
「見て、めっちゃエモい」。
通りかかった観光客が、
次々に写真を撮っていきます。
少しの間立ち止まって、
耳を傾ける地元の人たちもいますが、
練習に夢中の幸地さんは、その様子に
気が付かないこともしばしばです。
「海と飛行機が大好き。
演奏を聴いてくれる人もいて、
声を掛けてもらえるとうれしくなる」
と笑顔を見せます。
三線を初めて手にしたのは中学2年の時で、
「下手だからこそ、うまくなりたくてハマった」
ということで、祖父の三線を借り、
独学で練習を重ねました。
この場所で100回目の演奏を迎えた日は、
高校の先生も見に来ており、
「郷土芸能部でも、みんなのお手本になっている。
度胸があって、何かに夢中になるって
いいなと思います」
と目を細めました。