オアフ島ナナクリ出身。1960年代、ハワイ文化や言語が急速に失われつつあったハワイにおいて、ハワイ語を話す祖母と共に幼少時代を過ごす。お祖母さんから聞くご先祖の話。その中には偉大の航海者としてカヌーに乗ってハワイに渡ってきたご先祖の話があった。当時のハワイには航海カヌーは残っておらず、欧米の学者たちの提唱するハワイアン漂着説が広く受け入れられていた。でも彼にとっては、お祖母さんからきく「自分たちの歴史」が原風景として残っていた。小学生の頃に出会ったあるハワイアンアーティストの書いた航海カヌーの絵。それをずっと壁に貼っていた。そして、それから10数年たちハワイに蘇った伝統航海カヌーホクレアに出会い、彼の人生と航海カヌーは時空と太平洋の島々をつなぎ、ハワイに紡がれてきた叡智をこの時代に再び息吹を吹き返してきた。
このエピソードは、なぜ、この時代に伝統航海をするのかという問いから始まります。そして、航海で進むべき道が見えなくなった時どうするのか。そして、航海で学んだことをどう今の社会に活かしていったらいいのか、航海者の視点からお話をしていただきました。そんなお話を通して私の中に湧いてきた言葉。
「この世界・自然との繋がりを体験から深く理解すること。それが私たちの内なる羅針盤を養い、向かっていくべき目的地を教えてくれる」
「恐る必要はない。私たちひとりひとりにナビゲーターとしてどの方向に進んでいくべきかを示してくれる内なる羅針盤が備わっている。」
何度も聞き返して、かみしめたい、そんなお話となりました。
(このエピソードは通訳・翻訳なしの英語のみのインタビューとなります。)