2026年3月、テキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)に、「立ち止まれる社会」プロジェクトとして初めて出向いてきました。
今回は、ホストの松村大貴(Butterfly Lab代表/システミックデザイナー)と竹内雄哉(JT D-LAB/新規事業開発)が、コーヒーブレイク企画で約50人に投げかけた「今、世界は早すぎないか?」「あなたの人生は早すぎると感じるか?」という問いへの反応を振り返る番外編。現地に入り、パネル1枚とコーヒーで、未来志向の極みであるSXSWの参加者たちに、普段と違うモードを促す問いを差し出してきました。
SXSWでも約8割が「今は速い」と感じています。ただし、日本のリサーチで見られた「立ち止まりたいけれど立ち止まれない」という受動的な切実さとは、手触りが違いました。聞こえてきたのは、「ファストもいい、でも自分でペースを選べるようになりたい」という、もっと能動的な声です。
ここから見えてきたのは、「スローダウン」を上位概念の「自分でペースをコントロールできる」へと言い換えていく、メッセージの調整仮説。そして、日本では「ファストのよさ」というメッセージそのものが共感されにくい、という世代的な背景。最後に、加速と立ち止まりは対比できてもコンフリクトではなく、いかに調和させていくか——というプロジェクト初期仮説への回帰です。
非連続な機会がくれたリフレクションを、テキサスのバーベキューの思い出とともにお届けします。