イエス・キリストはよみがえられました。今から約2000年前の春の朝に。彼の墓は空になりました。この日から、すべてが変わり始めました。新しい安息が始まり、完全な安息に向けて動き出したのです。単にこの日に新しい宗教、キリスト教が始まったのではありません。現実に、新しいことが起こり始め、それが今も続いているのです。そして、2021年のイースターを祝う私たちも、この流れに乗って生きていくように招かれています。単に、大昔に神様がなさった偉大な出来事を思い起こして祝うだけでなく、それが今、ここに生きる私たちにとって意味あるものとなることが重要です。キリスト信仰者とは、いつでも「イースターの力で生きる者」であるべきなのです。使徒パウロを通して与えられた祈りの言葉から、どのようにしたら、それが実現するのかを学びましょう。（続きは音声でお聞きください）

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このコロナ禍、これにまつわる様々な苦しみの最中にあって、ご一緒に読み進めてきたペテロの手紙第一の講解も最終回です。ペテロは最後に、読者たちに祈りの呼びかけをし、彼自身が祈ることによって手紙を結ぼうとしています。私たちにとって「祈っています」と言われることほど心強いものはありません。しかし「祈っていますか」と問われることほど心許ないものはない、そうではないでしょうか。祈りの力強さを知っているのに、「はい、私も祈っています」と胸を張って言えない。そんな現実はないでしょうか。（続きは音声でお聞きください）

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「友だち以上、家族未満。」何のことかわかるでしょうか。ある人が教会の交わりをこのように言われたのを聞いたことがあります。

「友だち以上」。友人関係の持ち方は人それぞれですが、友だち以上の絆で教会は結ばれていますし、好き嫌いを超えて、神様が結び合わせてくれたことに立ち、責任をもった関係を形作るという点で、一般的な「友だち」以上でしょう。（続きは音声でお聞きください）

たんぽぽ教会の礼拝ライブ配信（2021年3月21日）cut (online-audio-converter.com).mp3

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「難しいことを難しく話すのは二流、難しいことをわかりやすく話すのが一流」教育の世界で、しばしば言われることです。二流とか一流といったランク付けは脇に置くとして、わかりやすいに越したことはない、とたいていの場合は思うことでしょう。けれども、わかりやすいことには落とし穴もあります。わかりやすくするために、話を単純化することによって、現実を歪めてしまうことがあるからです。レッテルを貼るというのは、この最たるものでしょう。あの人はこういう人、あの団体はこういうもの。わかりやすいラベルを貼って分類すれば整理ができますが、真実な姿から遠ざかることがあります。世界の現実、人の姿は複雑なのです。もちろん、ある程度の分類や区分をしなければ、私たちは理解することができません。そこで単純化よりも、もう少し細かく現実を見ていくために「識別」することが必要になります。（続きは音声でお聞きください）

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私たちの人生は、旅にたとえられます。長い旅です。この旅には２種類あります。行くべき先がわからず、さまよう旅と、行くべき先を知って進む「都上り」の旅です。聖書と出会い、この世界を治められる神様を知り、この方に信頼して生きるようになると、さまよう旅から、都上りの旅へと変わります。都とは神の国、御国のことです。世界と私自身の回復、歴史の終わり、教会共同体の完成、完全に聖なるものとされること、主の再臨、からだのよみがえり、永遠の平和の始まり。そこにたどり着くことを目指して、私たちは今日も「都上り」を続けます。この旅は、１週間、１ヶ月、１年というサイクルで規則的に繰り返される礼拝を目印にして進むものです。主日礼拝から主日礼拝へ、聖餐式から聖餐式へ。イースターから次のイースターへ。巡り巡って礼拝に戻りながら進む旅。それで巡礼の旅と言われることもあります。私たちは巡礼者であり、巡礼の旅をする者たちです。この旅の途上で口ずさみ、思い巡らすのが、「都上りの歌」です。詩篇120篇から始まり134篇まで続く14の「都上りの歌」コレクション。今朝はその5番目が開かれています。（続きは音声でお聞きください）

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2020年度後半から始めたペテロの手紙第一の学びも終盤に差し掛かりました。この年にペテロの手紙第一を学ぶことができて本当によかったと思います。この手紙の宛先は、散らされ、少数派として難儀しながら暮らしているキリスト者たちです。社会からよそ者扱いされ、苦しい思いをしている人たちです。この手紙には、冒頭の宛先を示す部分で「教会」という言葉は使われません。迫害が続く中で、なかなか思うように集まりを持つことができなかったということがあったのではないかと想像します。手紙の話題も、教会の中のことよりも、社会の中でどのように生きるのかということが中心的に取り上げられていました。コロナ禍にあって私たちも苦しんでいます。もちろん迫害による苦しみとは違います。しかし、苦しみに伴って引き起こされることは似ています。何より似ているのは、教会の集まりを持ちにくいということです。顔と顔を合わせて会うこと、励まし合うことが難しいからこそ、似た状況で書かれたペテロの手紙の一つ一つの言葉が迫ってくる、そのように感じながら語らせていただいています。（続きは音声でお聞きください）

たんぽぽ教会の礼拝ライブ配信（2021年2月28日） (online-audio-converter.com).mp3

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今朝開かれている箇所は、新約聖書において一、二を争う理解が難しい箇所です。難しいだけでなく、誤読も多い箇所です。情報の溢れる今、この箇所の誤読を基にした、それっぽい聖書の教えが出回っています。ですからまず、この箇所から生まれた誤読、間違った読み方について３つのことを取り上げておきます。

1つ目は「その霊においてキリストは、捕らわれている霊たちのところに行って宣言されました。」という部分から出てくる誤読です。

（続きは音声でお聞きください）

210221_苦しむことが語るもの_ペテロの手紙第一3章17節～4章6節_原牧師_宣教 (online-audio-converter.com).mp3

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今朝開かれた、詩篇124篇。「もしも　主が私たちの味方でなかったなら」と始まります。もし、主が私たちの味方でなかったら、どうだったか、と。神の守りがあった事を思い起こし、主に目を向ける。礼拝のはじめに読まれたローマ人への手紙で明らかなように、キリストの愛によってあがなわれた私たちは、神が味方になってくださり、どんなことからも、この祝福は取り去られないこと、これが私たちの確信です。

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開かれている御言葉は、ある意味でとてもシンプルなことを教えています。繰り返し「善を行いなさい」と言っているのです。直接的には、11節「悪を離れて善を行い」17節「善を行って苦しみを受けるほうがよい」と訳されています。ギリシャ語で読むと「善」と訳される「アガソス」とその派生語はもっと多く、このペテロの手紙第一の2章14節から3章17節までで、集中的に使われています。はっきりしていることは、善を行っても人から評価されるとは限らない。むしろ善を行っても悪く言われることがある。それでも、善を行い続けなさい。そのように勧められています。今朝のメッセージのタイトルは「善を行う熱心党」とつけました。「熱心党」とは、これは紀元一世紀のあるグループの名前です。（続きは音声でお聞きください）

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私たちの生活は大きく２つの側面に分けることができます。これは使徒パウロも使っている分類ですが、「食べること」と「種をまく」ことの２つです。現代的な用語を使うなら「消費」と「投資」です。お腹が空いたので、ご飯を食べるということで言えば、ほとんどが「消費する」という活動になります。まさに「食べる」活動です。ただ、お腹を満たして次の活動にエネルギーを蓄えるという風に見れば投資の部分もあります。食べた分のいくらかは筋肉になって残りますので身体作りという点でも「種まき」です。時間をどう使うかということも「食べる」使い方と「種まき」の使い方があります。面白おかしいテレビ番組を見て過ごすのは、ほとんどが「食べる」時間です。同じ時間に机に向かって勉強すれば「種まき」の時間になるでしょう。食べるのは、今のため、種まきは未来のためです。（続きは音声でお聞きください）

たんぽぽ教会の礼拝ライブ配信（2021年1月31日） (online-audio-converter.com).mp3

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