「米民間企業の月着陸船「Nova-C」活動終了へ 夜を越せる可能性に期待」 アメリカの民間企業インテュイティブ・マシーンズは日本時間2024年3月1日朝、インテュイティブ・マシーンズの月着陸ミッション「IM-1」の最新情報を公開しました。着陸地点が夜を迎えるためにIM-1の月着陸船「Nova-C」は活動を終えますが、同社はNova-Cが夜を越して再び交信できる可能性に期待を込めたメッセージを添えています。【最終更新:2024年3月1日11時台】IM-1はインテュイティブ・マシーンズ初の月着陸ミッションで、着陸船のNova-Cにはアメリカ航空宇宙局(NASA)の商業月輸送サービス(CLPS)の下で選定された6つのペイロードと民間の6つのペイロード、合計12のペイロードが搭載されています。なお、IM-1のNova-Cは「Odysseus」と命名されており、「Odie」の愛称でも呼ばれています。IM-1ミッションのNova-Cは日本時間2024年2月15日にスペースXの「Falcon 9」ロケットで打ち上げられた後、日本時間2024年2月23日8時24分に月面へ着陸することに成功しました。アメリカとしては1972年12月に実施された「アポロ17号」以来約51年2か月ぶり、民間としては世界初の月面着陸(軟着陸)となります。ただ、高度測定データを欠いたまま降下することになったNova-Cは計画を上回る速度で接地したために着陸脚の一部を損傷し、最終的に横転した姿勢で安定しています。