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Ian McWhinneyのWilliam Pickles講演「The importance of being different」(Br J Gen Pract 1996;46:433-436)を読む後編。家庭医療は心と体を分ける「断層」を越える唯一の主要分野だとする4つ目の違いを中心に、注意深く聴くこと・自己認識をめぐって家庭医と漢方医がフリートークします。
日本の家庭医が誰もが通る「マクウィニー家庭医療学」の著書Ian McWhinney先生が1996年、王立一般医協会の春季大会(アバディーン)で行ったWilliam Pickles講演「The importance of being different」を読み解きます(Br J Gen Pract 1996;46:433-436)。家庭医療を医学の主流から分かつ4つの違いのうち、前半となる今回は「関係性」「個別性」「生き物のメタファー」の3つを、家庭医たっしーと漢方医おかんが語り合います。
1999年にThe Permanente Journalに発表されたFrankelとSteinの「Four Habits Model」を読み解きます。医師は生涯で12万〜16万回の診察を行う——その面接を「始まり」「患者の視点」「共感」「終わり」の4つの習慣で組み立て直す。家庭医と漢方医が、明日の外来で使える具体的な言葉を探ります。
"六塵ことごとく文字なり"
見えるもの、聞こえるもの、そのすべてが文字だ。空海『声字実相義』(9世紀)を手に、漢方医おかんと家庭医たっしーが、臨床の「読む」を問い直します。音が「ある/ない」ではなく「どんな」音か。壊れた箇所を探すのではなく、その人をまるごと一冊として読む。空海が挙げる顕色・形色・表色——色、かたち、動きは、東洋医学の望診とも、西洋医学の身体診察とも重なるのではないか。顔色の向こうには、その人の毎日がある。千二百年前の言語哲学を、診療と重ねて掘り下げます。
次回: 後編「毒にも、薬にもなる」へ。
家庭医のたっしーが投稿したBJGP Lifeの記事について語る番外編。省察を促す「問いかけ」を生成AIはできる時代。圧倒的なスピードで省察のループを回せる。一方で省察をAIに全部任せて「省察した振り」もできてしまう。問うべきはAI「使ったか」ではなく「どう関わったか」。指導医不足の現代において生成AIはその一助になるのか。学習者の視点から掘り下げます。
▼掲載記事(BJGP Life, 2026年7月8日/大塚勇輝先生と共著)
Wielding a double-edged sword: How can learners use AI well in reflection?
(諸刃の剣を振るう:学習者はリフレクションにAIをどう活用できるか)
https://bjgplife.com/wielding-a-double-edged-sword-how-can-learners-use-ai-well-in-reflection
▼番組概要:
「昼の寄り合い」は、プライマリ・ケアの現在と未来を担うリーダーをお招きし、歩み・本音・これからを語り合う対談番組です。
▼今回のトーク内容:
ゲスト:南えちぜん家庭医療・地域医療研修センター長/新野保路先生/浪人時代に出会った「病いではなく人を診よ」が町医者への原点/"楽しい楽しい"だった地域に、酸いも甘いも見えてくる12年目の景色/患者の口以外から出るシグナルを拾う診療を、金沢大学医学生・宇隨さんが目撃/丸2年の準備を経た研修センター開設、テープカットの代わりに皆で「ふるさと」を合唱した式典/医療は今庄・河野の2診療所、センターは"教育・まちづくり・広報"の三本柱/病気がなくても行ける診療所を"町のパズルのピース"に――公立でやる「南越前モデル」を全国へ/今庄診療所からお届けする出張収録3人回
"僕らは全員が新聞記者で詩人だ"
事実を客観的に運ぶ時間と、自分だけの物語を生きる時間。渡邉康太郎『生きるための表現手引き』(2025年)を手に、家庭医たっしーと漢方医おかんが、医療者の中にも同居するこの二面を語ります。正解があり余白の少ないオペやカテーテルに対し、不確実で答えのない家庭医療は"余白だらけ"。その余白にこそ表現と人間性が宿り、患者との関係や治療成果を育てるのではないか。役に立たないからこそ大切にする——本書のやさしいメッセージを、診療と重ねて掘り下げます。
次回: 空海『声字実相義』へ。
「診断エラーは、誰の問題か?」NEJM 2025年医学教育シリーズより、診断の公平性とDiagnostic Equityを扱った第3回。家庭医・たっしーと漢方医・おかんが、Ms. Phuongの悲劇から「臨床知の復権」までを語る。シリーズ完結。
「3年でできあがる」は本当か? NEJM 2025年医学教育シリーズより、コンピテンシー基盤型教育(CBME)と「医療の分断」を扱った2本を読み解く第2回。家庭医・田代と漢方医・華岡が、Mr. Yの悲劇から「共同生産」までを語る。次回は「診断の公平性」へ。
▼番組概要:
「昼の寄り合い」は、プライマリケアの現在と未来を担うリーダーをお招きし、歩み・本音・これからを語り合う対談番組です。
▼今回のトーク内容:
ゲスト:頴田病院 在宅医療センター長 中安一夫先生/自治医大卒業後、3年目でいきなり離島へ―人生のターニングポイントとなった僻地医療/プログラムがないなら作ってもらう!家庭医療プログラム第1期生としての挑戦/「やってみてから考える」根っからのポジティブさはどこから来るのか/ジェネラリストが取得できる専門医資格をほぼコンプリート―自己学習の延長線上にある専門医取得の意味/以外な人の一言が地元を出るきっかけに/コロナ禍を経て降ってきた、在宅フェロー兼在宅医療センター長という"貴重"なスタート/ストレッチゾーンとコンフォートゾーンを行き来しながら成長し続ける医師人生/分かれてしまったプライマリ・ケア領域の学会―全資格を持つからこそ言える「一つになってほしい」という切実な声/ここで学んだ糧を各地に持って行き、火のように温かく日本全体へ広がっていってほしいという願い
▼関連リンク:
・SOMAのnote:https://note.com/soma_synergy
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