「NASA探査機「OSIRIS-REx」が採取した小惑星のサンプルを収めた装置、数か月かけて開封に成功」 NASA(アメリカ航空宇宙局)の小惑星探査機「OSIRIS-REx(オシリス・レックス / オサイリス・レックス)」は2023年9月末に101955番小惑星「ベンヌ(ベヌー)」のサンプルを地球へと届けたものの、採集装置「TAGSAM」の2個の留め具が外れなかったために、サンプルの大部分が未回収のままとなっていました。2024年1月11日、NASAはこの2個の留め具を外すことに成功したことを報告しました。これは新たな工具をイチから設計し直すことを含めた、大変な作業の結果です。この成果により、さらに多くのベンヌのサンプルを、汚染のない状態で入手できるようになるでしょう。2016年9月に打ち上げられたNASAの小惑星探査機「OSIRIS-REx」は、小惑星「ベンヌ」のサンプルを採集して地球へ輸送することをミッションの目的としていました。同じく小惑星のサンプル採取を試みたJAXA (宇宙航空研究開発機構) の小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」と似ていることから、日本では “米国版はやぶさ” と言われることもあります。