「欧州の新型ロケット「アリアン6」2号機は2025年2月中旬に打ち上げへ」 ヨーロッパの宇宙企業Arianespace(アリアンスペース)は2024年11月8日付で、新型ロケット「Ariane 6(アリアン6)」の2号機の打ち上げを2025年2月中旬に予定していることを発表しました。それによると、Ariane 6ロケット2号機の1段目と2段目はフランスとドイツにあるArianeGroup(アリアングループ)の施設でそれぞれ統合作業が進められており、近いうちにギアナ宇宙センターがあるフランス領ギアナに向けて輸送されます。2024年7月に実施された初号機の飛行で得られたデータをもとに、2段目のAPU(Auxiliary Propulsion Unit: 補助推進装置、またはAuxiliary Power Unit: 補助動力装置)を再点火して2段目機体を軌道から離脱させるためのソフトウェアの修正が完了したということです。なお、Ariane 6ロケット2号機にはフランス軍の光学衛星「CSO-3」がペイロードとして搭載されます。フランス国立宇宙研究センター(CNES)によると、CSOは3機の衛星が異なる高度の極軌道に投入され、作戦区域をカバーする偵察ミッション(高度800km)や、可能な限り高い解像度・品質・分析精度の画像を提供する識別ミッション(高度480km)を遂行するということです。