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今回のエピソードでは、「技術主権とエコシステム戦略の実践論」をテーマに、技術エコシステム・産業プラットフォーム・デジタル基盤という3つの観点から記事を取り上げます。
■今回のトピック
01:35 技術エコシステムと「技術的デクステリティ」
CSISの報告書「Tech Edge: A Living Playbook for America’s Technology Long Game」を手がかりに、AIチップや先端半導体では優位に立ちながら、レアアース処理や加工インフラでは中国に依存している米国の状況を取り上げます。技術をスタック/プレシジョン/プロダクション/ベースの4つに分類し、それぞれに異なるエコシステム(資本、市場、人材、制度など)が必要とされるという整理、研究開発と市場の間にある「ミッシング・ミドル(スケール/エンジニアリング)」への投資不足という論点、日本でも「どの類型で強みを持つのか」を考える必要があるのではないかという問題提起を扱います。
出典: CSIS, “Tech Edge: A Living Playbook for America’s Technology Long Game”
https://www.csis.org/analysis/tech-edge-living-playbook-americas-technology-long-game
16:55 車と菜種は等価交換できるのか
ITIFのコメンタリー「Cars, Canola, and the Country Canada Chooses to Be」をもとに、カナダが中国向けカナダ産菜種の市場アクセスを回復する代わりに、中国製EVへの関税を引き下げた合意を取り上げます。自動車工場のような製造拠点が、サプライチェーンや技術蓄積、熟練労働を引き寄せる存在である一方、菜種のような農産物は他国でも代替可能なコモディティであるという点を整理し、「車と菜種を同じように扱ってよいのか」という問いを投げかけます。カナダの選択に対する著者の懸念や、日本が類似の状況に置かれた場合に考える視点にも触れます。
出典: ITIF, “Cars, Canola, and the Country Canada Chooses to Be”
https://itif.org/publications/2026/01/17/cars-canola-and-the-country-canada-chooses-to-be/
31:27 デジタル基盤としてのCloudflareと「マス・クリティカリティ」
最後に、Cloudflare のようなサービスが落ちることで、複数の国・サービスに影響が広がりうる「マス・クリティカリティ」の論点を扱います。特定企業への依存が高まることで生じる単一障害点の問題、依存関係を棚卸ししようとしてもOSSやSaaSの更新で日々構造が変わってしまう難しさ、多様化・分散化によるレジリエンス向上と運用の複雑化・設定ミスリスクとのトレードオフ、日本が海外のクラウドサービスに依存している状況で何が起こりうるか、といった点を議論します。
出典: RUSI, "Mass Criticality: Rethinking Critical Infrastructure in the UK" https://www.rusi.org/explore-our-research/publications/commentary/mass-criticality-rethinking-critical-infrastructure-uk
■こんな方におすすめ
■PEP Think とは
PEP Think は、海外シンクタンクの議論を日本語で読み解き、日本のビジネスや政策への含意を考えるポッドキャストシリーズです。
■YouTubeでも配信中
PEP のYouTubeチャンネルはこちら:https://www.youtube.com/channel/UCT3kLHNfQJpO9gBAmAj3Bpg
■登壇者
馬田 隆明(PEP ディレクター)
■主催者
政策起業家プラットフォーム(PEP): https://peplatform.org/
公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/
今回のエピソードでは、「新しい危機の時代のキャパシティ」をキーワードに、ソーシャルインフラと国家の実行力(state capacity)に焦点を当てた2本の論考を取り上げます。
■今回のトピック
02:27 気候適応とソーシャルインフラ(Stanford Social Innovation Review)
Stanford Social Innovation Review の記事「Climate Adaptation Means Building Social Infrastructure」をもとに、気候リスクを「ハザード・エクスポージャー・キャパシティ・制度とルール」の4要素に分解する視点や、インドでの実践から見えてくるソーシャルインフラの3層構造(関係的ネットワーク/認知的・文化的な土台/地方政府・公衆衛生・教育システムなどの制度的組織)を解説します。 ハードな堤防やエアコンだけに頼る従来の適応から、「誰がどこでどんな備えを持って暮らしているか」という分布を変えること、開発と適応を統合して日常の住まい・労働・ガバナンスを見直す必要性、日本の防災計画やインフラ更新への示唆を議論します。
出典: Stanford Social Innovation Review, “Climate Adaptation Means Building Social Infrastructure”
https://ssir.org/articles/entry/climate-adaptation-social-infrastructure
15:27 制度の刷新、効果的な政府、繁栄(Niskanen Center)
Niskanen Center のエッセイ「Institutional renewal. Effective government. Prosperity.」を手がかりに、リバタリアン系シンクタンクだったNiskanen Center が、「小さな政府」から「有能で実行力のある政府(state capacity)」重視へと舵を切った背景を整理します。 住宅・エネルギー・医療・保育の供給制約に焦点を当てる「アバンダンス・アジェンダ」や、連邦政府のデリバリー能力を高める「State Capacity Initiative」(公務員制度の近代化、許認可や調達を含むバックオフィス改革、デジタル化とフィードバックループの強化など)を紹介し、日本の規制見直しや行政の執行能力強化、生活コストを下げる政策設計への含意を考えます。
出典: Niskanen Center, “Institutional renewal. Effective government. Prosperity.”
https://www.niskanencenter.org/institutional-renewal-effective-government-prosperity/
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今回は「人材とイノベーション」をキーワードに、高齢者の再就労、職業訓練の社会インフラ、技術がスケールしない構造的障壁という3つの論点を取り上げます。
■今回のトピック
02:27 アンリタイアと地方の労働力危機(RAND)
RAND のコメンタリー「Un-Retiring: How Older Workers Could Solve Rural America's Labor Crisis」をもとに、米国地方部の深刻な人手不足、高齢者の「アンリタイア」(退職後の再就労)という現象、40%の復帰率や「働きたい/働かざるを得ない」動機の複雑さ、日本のシルバー人材センターや地方の人手不足との共通点を解説します。
出典: RAND Corporation, “Un-Retiring: How Older Workers Could Solve Rural America's Labor Crisis”
https://www.rand.org/pubs/commentary/2026/01/un-retiring-how-older-workers-could-solve-rural-americas.html
12:22 スイスの職業訓練制度と社会インフラ(Brookings)
Brookings の記事「What the US can learn from Switzerland about the business case for apprenticeships」を参照し、スイスで若者の約70%が職業訓練制度(アプレンティスシップ)を選び、企業の約60%がプラスのROIを達成している背景として、国家資格制度、職業団体、中間支援組織など「社会全体で支えるインフラ」がどう設計されているのか、日本の高専・専門学校・日本版デュアルシステムとの接点を考えます。
出典: Brookings Institution, “What the US can learn from Switzerland about the business case for apprenticeships” https://www.brookings.edu/articles/what-the-us-can-learn-from-switzerland-about-the-business-case-for-apprenticeships/
24:02 山火事対策イノベーションと3つの構造的障壁(RAND)
RAND のリサーチレポート「Accelerating Technological Innovation Across the U.S. Wildfire Management System」を手がかりに、山火事対策として有望な技術が、パイロットから実用段階へなかなかスケールしない理由として、サイロ化、限られた・分散したリソース、消火への偏重という3つの構造的障壁を整理し、DARPA や ARPA‑E など他分野のイノベーション機関から学べる点、日本の防災・減災テックや気候変動適応の議論への示唆を紹介します。
出典: RAND Corporation, “Accelerating Technological Innovation Across the U.S. Wildfire Management System” (RRA3539-1)
https://www.rand.org/pubs/research_reports/RRA3539-1.html
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今回は「重要インフラの未来と地政学」をキーワードに、水・海底ケーブル・宇宙・イノベーション・エコシステムという4つの切り口から、見えにくいインフラ層で進む競争を読み解きます。
■今回のトピック
1:13 データセンターと水資源(Brookings)
Brookings TechTank のエピソード「Why water is important for data centers」をもとに、AI を支えるデータセンターの水消費、地域の水インフラ投資、気候変動との関係を解説します。
出典:Brookings Institution, “Why water is important for data centers | The TechTank Podcast”
https://www.brookings.edu/articles/why-water-is-important-for-data-centers-the-techtank-podcast/
8:48 海底ケーブルの地政学(Foreign Affairs)
Foreign Affairs “New Arteries of Power” を参照し、世界のデータ通信の 99% を運ぶ海底ケーブルをめぐる米中競争と、中国の台頭がもたらす安全保障・国際ルール上の論点を紹介します。
出典:Foreign Affairs, “New Arteries of Power”
https://www.foreignaffairs.com/new-arteries-power
17:08 米国宇宙産業の規制改革(ITIF)
ITIF の “Policy Reforms to Launch US Space Innovation” を手がかりに、宇宙産業を巡る規制改革、民間イノベーションと安全保障のバランスについて議論します。
出典:ITIF, “Policy Reforms to Launch US Space Innovation”
https://itif.org/publications/2026/01/05/policy-reforms-to-launch-us-space-innovation/
25:58 西側のイノベーション・エコシステム(RUSI)
RUSI ポッドキャスト “Prioritising Innovation: Creating a Secure and Resilient Ecosystem” をもとに、防衛技術と民間スタートアップ/民間資本をつなぐ西側の試みを整理します。
出典:RUSI, “Talking Strategy – Episode 8: Prioritising Innovation: Creating a Secure and Resilient Ecosystem”
https://www.rusi.org/podcasts/talking-strategy/episode-8-prioritising-innovation-creating-secure-and-resilient-ecosystem
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■PEP Thinkとは
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■ 登壇者
馬田 隆明(PEP ディレクター)
■ 主催者
政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/
公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/
PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。
今回は 2025 年 2 月に出版された『サステナビリティの隘路 「持続可能な消費」の実現はなぜ難しいのか』の著者である、九州産業大学 グローバル・フードビジネス・プログラム准教授の藤原 なつみ氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。
■■ 登壇者
■ 話し手: 藤原 なつみ
九州産業大学 グローバル・フードビジネス・プログラム准教授。
名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。博士(環境学)。
専門は環境社会学、主な研究テーマは持続可能な食の消費。
(聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)
■■ 書籍情報
https://www.shinsensha.com/books/6974/
■■ 主催者
政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/
公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/
PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。今回は 2025 年 7 月に出版された『実務家のための政策デザイン入門 EBPMの上手な使い方』の著者である、PHP総研主席研究員、立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授の亀井 善太郎氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。00:00 イントロダクション01:42 ゲスト自己紹介02:44 書籍の概要04:58 出版の経緯08:12 ダイナミックな EBPM とは?14:29 政策は難しい17:37 EBPM を機能させるコツ21:35 良いロジックモデルとは28:24 ロジックモデルから生まれるコミュニケーション33:00 政策起業家は方法論に拘るべきでない39:16 書籍出版後の反響43:37 今後の活動45:19 視聴者へのメッセージ■■ 登壇者■ 話し手: 亀井 善太郎PHP総研主席研究員立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授専門分野 【 公共政策、統治機構、政策評価・立案、CSR経営、市民社会、ガバナンス、財政政策、社会保障政策等 】日本興業銀行(現みずほ銀行)、ボストン・コンサルティング・グループ、衆議院議員等を経て現職。 NPO法人アジア教育友好協会理事長も務める。シンクタンクにおいては公共政策の観点から統治機構、政策評価・立案、財政・社会保障等を中心とした政策研究と立案、大学院においては社会変革人材の育成、また、NPOマネジメントとしてアジアの少数民族地域の教育支援等に取り組み、民の立場からの社会課題解決に取り組む。(聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)■■ 書籍情報https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85964-4■■ 主催者政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/
PEP Talk は社会課題や政策を取り扱った書籍の著者にお越しいただき、書籍の背景等について伺う番組です。Policy Entrepreneur's Platform (PEP) が主催しています。今回は 2025 年 5 月に出版された『移動と階級』の著者である、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究員 / 講師の伊藤 将人氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。
■■ 登壇者
■ 話し手: 伊藤 将人
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)研究員 / 講師博士(社会学)
長野県出身。一橋大学大学院社会学研究科、日本学術振興会特別研究員を経て2024年より現職。専門は地域社会学・地域政策学。研究分野は、地方移住・移住定住政策研究、地方農山村のまちづくり研究、観光交流や関係人口など人の移動と地域に関する研究。多数の地域連携/地域活性化事業の立ち上げに携わり、2事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。Abema Prime Newsや毎日新聞をはじめ、メディアにも多数出演・掲載。
(聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)
■■ 書籍情報
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000412972
■■ 主催者
政策起業家プラットフォーム: https://peplatform.org/
公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/
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今回は 2025 年 3 月に出版された『飛騨発つながりづくりイノベーション~これからの関係人口を語ろう』の著者のお一人である、岐阜県飛騨市役所 企画部総合政策課の上田 昌子氏にお越しいただき、その著作の背景にある思いなどをお伺いしました。
00:00 イントロダクション
01:46 ゲスト自己紹介
02:25 本書の概要
04:08 「飛騨市ファンクラブ」立ち上げのきっかけ
07:39 書籍化のきっかけ
09:53 企業も関心を寄せる関係人口プロジェクト
12:01 上田さんの本書イチ押しポイント
16:25 本書出版後の反響
18:58 関係人口は移住しない
22:11 都竹市長からの無茶振り!?
25:11 チャレンジする中で得られた視点
29:31 アカデミアと行政のコラボレーション
34:43 飛騨市役所での新たな取り組みの始め方
39:47 上田さんが飛騨市外の人との交流で気付いたこと
42:58 市内外の人々の間で自然体の交流が生まれる要因
49:00 上田さんが今後注力したい取り組み
51:11 視聴者へのメッセージ
■■ 登壇者
■ 話し手: 上田 昌子
岐阜県飛騨市役所 企画部総合政策課広報プロモーション係 主査
2018年から飛騨市ファンクラブの担当になり、2019年に「関係人口」の研究、2020年に「ヒダスケ!」の立ち上げ・運営を担当。現在は市の広報プロモーションを担当しつつ、関係人口とのまちづくりに携わっている。
(聞き手: PEP プログラムオフィサー 蛯谷夏海)
■■ 書籍情報
https://www.city.hida.gifu.jp/site/fanclub/book.html
■■ 主催者
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