●前回補足:アクションだけに限らないが、アーティストリーはそれ単独では表現として成立しにくいという特徴がある。だから通常は、身体運動との組み合わせで用いられる。
・またその身体表現全体に使用されることで、その効果を発揮する。(つまり部分使用ではないということ。)
・時間枠芸術で要求されることが多い。=身体表現は基本的に時間枠芸術である。
・それは必然的に、格闘表現を中心にしたものとなる。
・つまりこれまでの概念で説明するなら、殺陣/立回りを中心とした、立回り型アクションである。
●その特徴を実在格闘技からの参入との比較で考えてみると
・実在格闘技から参入した場合、格闘技を身に付けた状態で、格闘表現に参入することになる。
・それに対して、身体表現としてのアクションは、身体操法からアプローチする格闘表現となる。
・簡単に言ってしまえば、抽象化された運動をマスターし、そこから要求される具体的な格闘動作に変換して使用するというようなアプローチになる。=無空アプローチ
●その際に、アーティストリーを導入することになるわけだ。
●だから個別に、アーティストリーを練習する必要があるわけだが、これはある程度身体能力が高まらないと機能しないのが、アクションの特徴だとは言える。
●しかしそれはアクセルを踏み込んだ場合で、ゆっくりやれば案外できるので、練習することは、どの段階からでも可能ではある。
●これがゴール設定やそのときの身体能力によって、カリキュラム=伝授方法が異なることの理由の一つであり、だからプライベート・レッスンでしか伝授できないわけだ。
●これが一次目的としての身体表現アクションである。
●二次目的としては、バレエが、それをやることにより異分野のパフォーマンスを向上・洗練させるように、俳優の身体パフォーマンスを向上させたり、カッコよさを身体運動から高めたりすることに貢献する、という方向が挙げられるだろう。
●身体表現アクションがそれだけで舞台表現として成立可能かどうかは、現時点で不明である。そのためバレエのような存在形式にはなりにくい可能性がある。
●だから現時点では、価値観としてはバレエを目指しながらも、存在形式としては武道のようなものになるのかもしれない。