「日本が月面探査用に開発中のローバーはスターシップで月へ NASAが方針表明」 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年11月19日付で、アメリカが主導する有人月探査計画「Artemis(アルテミス)」で月面に貨物を輸送する着陸船の開発について、同計画の有人月着陸船「Human Landing System(HLS: 有人着陸システム)」の開発を担当する企業としてすでに選定されているアメリカの民間企業SpaceX(スペースX)とBlue Origin(ブルー・オリジン)に対して、既存の契約下で追加業務を割り当てる方針であることを発表しました。発表によると、「large cargo lander(大型貨物着陸船)」と呼ばれる貨物輸送用の着陸船は12~15トンのペイロード(搭載物)を月面に輸送する能力を備えます。NASAはSpaceXとBlue Originの両社に対して2025年初頭に最初の提案依頼書(RFP)を発行する予定だと述べています。SpaceXの貨物輸送用着陸船は現在同社が開発中の「Starship(スターシップ)」をベースに開発され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がトヨタ自動車と開発を進めている与圧ローバーを2032会計年度以降に月面へ輸送することが予定されています。