「日欧の水星探査機「ベピ・コロンボ」が最後の水星スイングバイを実施 水星到着は2026年11月」 日本時間2025年1月8日、欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水星探査ミッション「BepiColombo(ベピ・コロンボ)」の探査機による第6回水星スイングバイが実施されました。BepiColomboのスイングバイは今回が最後で、次に水星を訪れた探査機はいよいよ周回軌道に入ることになります。BepiColomboは水星の表面や内部を観測するヨーロッパの水星表面探査機「Mercury Planetary Orbiter(MPO)」と、水星の磁場、プラズマ、希薄な大気といった水星周辺の環境を観測する日本の水星磁気圏探査機「Mercury Magnetospheric Orbiter(MMO、みお)」の2機による日欧共同の水星探査ミッションです。ここに、両探査機の水星周回軌道投入前までの飛行を担当するヨーロッパの電気推進モジュール「Mercury Transfer Module(MTM)」が加わり、現在の3機は縦に積み重なった状態で飛行を続けています。水星に到着したMPOとMMO(みお)は高度が異なる別々の軌道を周回しながら、1年間にわたって科学観測を行う予定です。