「日欧の水星探査ミッション「ベピ・コロンボ」探査機が第5回水星スイングバイを実施」 日本時間2024年12月1日、欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水星探査ミッション「BepiColombo(ベピ・コロンボ)」の探査機による、第5回水星スイングバイが実施されました。BepiColomboはヨーロッパの水星表面探査機「Mercury Planetary Orbiter(MPO)」と日本の水星磁気圏探査機「Mercury Magnetospheric Orbiter(MMO、みお)」の2機による日欧共同の水星探査ミッションです。ここに両探査機の水星周回軌道投入前までの飛行を担当するヨーロッパの電気推進モジュール「Mercury Transfer Module(MTM)」が加わり、現在の3機は縦に積み重なった状態で飛行を続けています。このミッションでは探査機を水星周回軌道へ投入するために、地球・金星・水星で合計9回のスイングバイ(※太陽を公転する惑星などの重力を利用して軌道を変更する方法)実施が計画されています。今回行われたのは全体で8回目・水星では5回目となるスイングバイです。ESAによると、BepiColombo探査機は日本時間2024年12月1日23時23分に水星表面から3万7628kmまで接近しました。