私は、曹洞宗の僧侶なのですが、毎年、曹洞宗主催の僧侶向けの勉強会というものが県単位で開催されます。
私は事務局なので、今年も開催のお手伝いをしました。数人の講師方をお招きして、曹洞宗についての研鑽を深めるだけでなく、現在、抱えている社会問題などに対しても講演をいただきます。
今年は、講師としてノンフィクション作家の石井光太さんをお招きして、「コロナ禍の貧困と格差問題」についてお話しいただきました。
一番に感じたことは、「分断が進んだ」ということです。
「分断」というキーワードが近年、注目されています。世間的にもっとも注目されたのは、アメリカの大統領選挙でしょう。
アメリカ経済は、格差が広がる一方で、トランプ政権は経済的合理性の中で格差が広がるのもやむを得ないというスタンスでした。あまりにも広がった経済格差は、アメリカだけでなく世界中に広がっています。例えば、世界で最も裕福な26人が、世界人口のうち所得の低い半数に当たる38億人の総資産と同額の富を持っているとの報告書が出ています。
そんな分断は、経済的なことだけでなく、人種差別、国籍差別、男女差別など様々な領域にまで広がりました。