「【速報】JAXA月探査機「SLIM」通信再確立 月の起源に迫る観測を開始」 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2024年1月29日8時頃、X(旧Twitter)のSLIMプロジェクト公式アカウントにて、小型月着陸実証機「SLIM」との通信を確立して運用を再開したと発表しました。【最終更新:2024年1月29日10時台】こちらはSLIMに搭載されている「マルチバンド分光カメラ(MBC)」のマルチバンド観測で取得された岩の画像で、発表にあわせて公開されました。観測対象の岩には愛称として犬の名前が付けられていますが、画像はそのうちの1つ「トイプードル」とされています。MBCは月のマントルに由来するかんらん石(橄欖石)を含んだ岩の分光観測(電磁波の波長ごとの強さであるスペクトルを得るための観測)を目的としてSLIMに搭載された観測装置です。MBCで調べた月のかんらん石の組成を地球のかんらん石と比較することで、月の形成と進化の謎に迫る鍵が得られるかもしれないと期待されています。