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FAQs about 台湾ミニ百科:How many episodes does 台湾ミニ百科 have?The podcast currently has 352 episodes available.
November 24, 2021台湾ミニ百科(2021-11-24)台湾のおかしな食べ物 ①夜市編台湾は、色々な美味しいグルメがあることで、日本でも広く知られています。これまでに、私は何回か海外から台湾へ遊びに来た友人の観光案内をしたことがありますが、そのたびに、友人たちに台湾で体験したいことを聞いてみますと、みんな一様に「美味しい食べ物を食べたい」と答えました。そして、台湾の食べ物の種類の多さに驚きました。食べ物は、間違いなく台湾の魅力の一つだと思います。ところで、台湾の一部の食べ物には、変わった名前があります。名前だけを見たら、「どうして台湾人はこんなに恐ろしいものを食べるのか」と驚かされる外国人観光客もかなり多いようです。なので、今週は、台湾でよく見かける、変わった名前の食べ物についてご紹介したいと思います。台湾の夜市の定番グルメを2つご紹介いたします。1.「青蛙下蛋」この4文字は、台湾各地の夜市や、人混みの多い街角にある屋台でよく見かけられます。その屋台の看板は、決まって白地に、やたらリアル感のある、緑色のかえるのイラストが印刷されています。食べ物を扱う屋台なのに、どうしてかえるのイラストを看板に載せたでしょうか?「青蛙下蛋」を直訳しますと、「かえるが卵を産んだ」という意味です。北部・台北市にある有名なナイトマーケット、士林夜市など、観光客の多い場所にある屋台ならば、英語の表記もついています。「青蛙下蛋」は英語で「Frog eggs」と翻訳されています。つまり、「かえるの卵」です。しかし、ここでいう「かえるの卵」は、実はかえるとは全く関係がないのです。「かえるの卵」というのは、シソ科の植物、「ニオイニガクサ」の種のことです。その種は、見た目が黒ごまのようですが、それを水の中に入れて、沸騰するまで煮続けたら、その周りに白く半透明の膜のようなものが出てきます。一見しますと、まるで白いタピオカのようなので、台湾では「山粉圓(山のタピオカ)」とも呼ばれています。コラーゲンとビタミンを豊富に含んでいる、とても栄養価の高い食材です。台湾ではドリンクやスイーツに満腹感を与えるために、よくニオイニガクサの種を入れています。夜市にある屋台、「かえるの卵」は、ニオイニガクサの種の入れたドリンクやスイーツを主に販売しているものです。2.「大腸包小腸」直訳しますと、「小腸を包んだ大腸、大腸で小腸を包む」ということです。これは腸重積症ではありませんよ。では、大腸と小腸が名前になるグルメって、一体どんな食べ物でしょうか。これは、先程のかえるの卵とは違って、本当に大腸と小腸が使われているから、このように名付けられました。もともとは台湾東部、花蓮県に住む、台湾の2番目に大きいエスニックグループ、客家人が仕事の合間に食べるために作ったおやつですが、1990年代から、台湾の夜市で販売されるようになりました。「大腸包小腸」は、アメリカのホットドッグとかなり似ています。しかし、ホットドッグとは違って、ソーセージを挟むのはパンではなく、予め味付けされたもち米を豚の腸、つまりケーシングに詰めて作られた、「糯米腸(もち米の腸詰め)」です。大腸はこのもち米の腸詰めのこと、小腸は台湾式ソーセージ、腸詰めのことです。...(編集:曽輿婷/王淑卿) ...more10minPlay
November 17, 2021台湾ミニ百科(2021-11-17)桃園中壢の住民、決して桃園出身だと見られたくない理由は?他人から出身地を聞かれたら、皆様はどのように答えますか?おそらく、自分の出身の県や市を答えるのが一般的でしょう。ところで、台湾北部、桃園市のあるエリアの出身の人たちには、あまり「桃園の出身」だと名乗りたがらない傾向があります。そのエリアとは、桃園市の中壢区です。中壢に住む人の多くは、出身地を聞かれると、「自分は中壢の出身であり、桃園の出身ではない」と主張するのです。他の地域の人から見れば、中壢は、桃園市の一部なのに、どうして中壢の人々は、自分たちが桃園人だと認めたがらないのでしょうか?とても理解しにくいです。その理由を説明するには、中壢、そして桃園の歴史を振り返る必要があります。... ...more10minPlay
November 10, 2021台湾ミニ百科(2021-11-10)台湾人は何語で話す?突然ですが、台湾の公的の場や改まった場で使われる言葉、いわゆる「標準語」は、何だと思いますか?このことを、台湾のことにあまり詳しくない外国人に聞いたら、おそらく答えは「台湾語」になるでしょう。日本は日本語、イギリスは英語が標準語のように、台湾の標準語は、よく「台湾語」だと思われます。しかし、これは間違いです。台湾語は、あくまで台湾の方言の一種。そして台湾の標準語は、標準中国語、または「国語」、「華語」と呼ばれている言葉です。今日このコーナーでは、台湾で使われている言葉についてお話したいと思います。一、台湾で使われている言語の種類歴史の関係で、台湾という土地には、いろんな言語が存在しています。標準中国語、台湾語、客家語、原住民族語は、今の台湾社会で最も使われている4種類の言語です。1.原住民族語台湾において、最も昔から存在している言葉は、原住民族語です。原住民族語は、現在台湾人口の9割以上を占める漢民族が台湾にやってくるようになった、17世紀よりも前から、台湾に存在している先住民族、原住民族がしゃべる言葉のことです。「原住民族語」という一言でまとめられていますが、実際台湾の原住民族には、複数の部族がありますので、部族によって言葉も違います。2021年現在、政府によって認定されている原住民族だけで、16部族ありますので、原住民族語は少なくとも16種類以上あると言えます。ところで、台湾における原住民族の人口は、16部族合わせても、台湾人口の2.45%しかなく、原住民族の出身でも、原住民族語をしゃべる人も少なくなっていますので、台湾で使われている言葉を紹介する時、16部族の言葉はこのように、まとめて「原住民族語」と呼ばれています。2.台湾語よく標準語だと誤解されやすい、台湾語。台湾語は、台湾ビン南語とも呼ばれています。台湾最大の方言です。もともとのルーツは、中国の福建省の南部、ビン南地方で話されている言葉です。17世紀以降、中国の福建省南部・ビン南地方の泉州と漳州から来た人たち、「ビン南人」によって台湾に伝来しました。台湾に移住してきた漢民族のうち、ビン南人が最も人数が多いので、ビン南語は台湾で広く使われる言葉の一種となりました。調査によりますと、台湾ビン南人は、今もおよそ台湾人口の70%~76%くらい占めており、台湾最大の民族であります。台湾はかつて、オランダと日本の支配下に置かれたことがありますので、台湾で使われているビン南語は、オランダ語と日本語、そして、元から台湾にいる原住民族の言葉、原住民族語の影響を受けて、発音や言葉遣いなどに変化が発生し、本来のビン南語と比べては、かなり相違点が生じました。日本統治時代の時から、台湾のビン南語は、台湾語と呼ばれるようになったのです。3.客家語客家語は、17世紀以降に台湾に移住してきた、広東省、そして一部福建省出身の客家民族によって伝来した言葉です。今台湾における客家民族は、およそ台湾の人口の19%占めており、台湾の2番目に大きいエスニックグループとなります。※台湾語も客家語も、本来はそれぞれの民族、ビン南人と客家人の母語でした。第二次世界大戦後、台湾に拠点を移してきた中華民国政府は、台湾で共通語である標準中国語を広めるよう、「国語運動」を実施し、標準中国語以外の方言の使用を禁止していました。この政策は、台湾の戒厳令が解除されたおよそ1980年代末まで続いていました。国語政策の影響で、標準中国語は今も台湾で最も使われている言葉になったというわけです。二、各言語の使用状況は?行政院が発表した、2020年の国勢調査の結果によりますと、国民が他人と交流する時に使う言葉について、調査対象の66.37%が標準中国語を使っていると答えました。台湾語を使う人はおよそ31.73%で2位、客家語は1.5%、原住民族語は0.2%、それ以外の言語は0.2%です。年齢層から見ますと、標準中国語を使う人口の割合は、年齢が小さいほど多いという傾向があります。34歳以下の国民が普段標準中国語を使う割合は、8割以上あります。逆に55歳以上だと、標準中国語より、台湾語を使う人が多いです。55歳から64歳までの年齢層の国民が、標準中国語と台湾語を使う割合は、標準中国語が48.4%、台湾語が49%。65以上だと、標準中国語が28.5%、台湾語が65.9%となりました。台湾の多くの地域では、普段標準中国語が最もよく使われていますが、一部の地域では、標準中国語より、台湾語が使われることが多いようです。それは、台湾中部の彰化県、南投県、雲林県、南部の嘉義県、台南市、屏東県です。そのうち、特に雲林県、嘉義県、彰化県において台湾語を使う人口の割合は、60%を越えています。...more10minPlay
November 03, 2021台湾ミニ百科(2021-11-03)台湾で唯一共栄制度の村「司馬庫斯(Smangus)」皆さんもご存知の通り、台湾は民主主義と資本主義に基づいている社会です。ところで、こんな台湾には、一箇所だけ、共栄制度を実施している村があります。この村の議会に参加した住民は、毎月議会から台湾元2万元(およそ日本円8万円)の給料がもらえます。子供のいる家庭には、さらにお金が支給されます。子供が0歳から2歳の場合、月台湾元4000元(およそ日本円1万6300円)、2歳から3歳の場合、月2000元(およそ日本円8150円)、中学生、または高校生なら、月5000元(およそ2万370円)、大学生以上なら、月7000元(およそ2万8520円)が支給されています。なお、同議会では、男性が60歳、女性が55歳で定年と見られますが、定年退職者は月台湾元1万5000元(およそ日本円6万1200円)がもらえます。そのほか、メンバーの健康保険料、国民年金保険料、病院の診察料金なども、すべて議会から補助金が出されています。学生たちの授業料と雑費(ざっぴ)も議会が全額負担しています。新婚夫婦には新生活助成金を、家族を失ったメンバーには、葬祭費の補助金を支給しています。さらに、メンバーが家を建てる時でさえも、夫婦なら台湾元60万元(およそ日本円244万円)、成人した独身者なら、台湾元30万元(およそ122万円)の補助金を提供しています。こんなにも福利厚生が充実しているとは、本当に羨ましい限りですね。ところで、実はこの村は、かつては台湾で最も貧しい集落で、「黑暗部落(暗闇の集落)」と呼ばれていました。今ではその名を改め、「上帝的部落(神の集落)」として名を轟かせています。この村は、台湾の北西部、新竹県の尖石郷にある、台湾の原住民族、タイヤル族の集落「司馬庫斯(Smangus/スマグス)」です。スマグスは、尖石郷の山間部、標高1500メートルの山奥にあります。その立地のため、交通の便が悪く、集落に一番近い、山の麓にある町までは、車で3時間弱が必要です。そのため、スマグスの開発が非常に遅いです。村に電気が通ったのは1979年、台湾の市町村のうちでは最後ですから、「暗闇の集落」というニックネームがあります。また、自動車が走れる連絡道路ができたのは、1995年のことでした。ところで、1991年、スマグスから4.5キロ離れたところで、樹齢千年以上の巨木群「神木」が発見されたことで、スマグスは大きな転機を迎えました。...(編集:曽輿婷/王淑卿) ...more10minPlay
October 27, 2021台湾ミニ百科(2021-10-27)殺、死などが付く恐ろしい地名…その由来は?皆様が普段生活している地域の名前は、どのように付けられたのか、ご存知ですか?台湾の場合ですと、主に地理的特徴、位置関係、その地域の歴史や特徴、昔の名前の当て字、などがあります。一番いい例は、台北、台中、台南なのでしょう。これは位置関係に基づいて付けられたものです。台湾の北部だから台北、台湾の中部・台中、そして台湾の南部・台南、ということです。台湾南部の大都会、高雄は、日本統治時代に決められた地名です。元は昔、ここで暮らしていた原住民族、馬卡道(Makatau/マカタオ)族がこの地域に対する呼び方「タカオ」の日本語の当て字です。マカタオ族語の「タカオ」は、竹林の意味です。どんな由来であろうと、地名は、基本的に人にネガティブな印象を与える漢字は使われないのが普通ですが、例外もあります。たとえば、「殺」とか、「死」とか、まるでホラー映画やゲームの舞台になりそうな、恐ろしい漢字が使われている台湾の地名もあります。こういう恐ろしい地名は一体どういう経緯でつけられたのでしょうか?ウェブメディア「方格子(Vocus)」はこのほど、台湾の恐ろしい地名の由来について紹介する文章を発表しました。今週は、そこから抜粋して、台湾の恐ろしい地名の由来をいくつか見てみましょう。1.「殺人崎」2. 「死囝仔坑」(子供が死ぬ洞窟)3.「剥皮寮」(皮が剥かれるところ)4.「人止関」(人が足を止めるべき関門)(編集:曾輿婷/王淑卿) ...more10minPlay
October 20, 2021台湾ミニ百科(2021-10-20)台湾人が台北・台中・台南に対する印象は?台湾の大きさは、およそ3万6197平方キロメートル、日本の九州と同じくらいですから、特に広いというわけではありません。ところで、この小さな島にある22の県と市は、それぞれ違う特徴と習慣があります。今週は、台湾の主要都市に対する、台湾人が持つ印象をご紹介したいと思います。台湾の北部、中部、南部から、それぞれ一つの都市をピックアップしてご紹介いたします。中には、他の地域の出身者がその都市に対する偏見も含まれていますが、それもその都市の一面と言えるのではないかと思います。1.台北市:苦労知らずの「天竜国」台湾の最大の都会、台北市は、台湾の政治と経済の中心として、他の地域に比べて、交通が便利で、資源にも恵まれています。台北市以外の地域出身の若者にとって、卒業後に台北市で就職することは、出世への近道と言えます。そんな台北市は、「天竜国」と呼ばれ、台北市民は、「天竜人」と呼ばれています。日本の漫画やアニメがお好きな方なら、すでに何かを察したのではないでしょうか。天竜人という言葉は、もともと日本の人気マンガ作品『ワンピース』における特権階級の名前です。作中では、天竜人は世界貴族だから、仕事をしなくてもいろんな特権を享受することができます。また、一般人のことを蔑み、一般人と同じ空気を吸いたがらない傾向があります。そんな天竜人のことを、台湾では、台湾中の資源が集まる場所・台北市で暮らし、苦労を知らない台北市民の譬えとなりました。また、天竜人が集まる地域、台北市は、もはや他の地域から独立した一つの国のようなので、「天竜国」と呼ばれているというわけです。天竜人と思われる台北市民の言動の具体的な例をあげましょう。台北市では交通が便利過ぎたせいで、台湾のどの地域にいても、バスは普通5分から10分以内に来るものだと勘違いすること。他の地域の出身者に対して、「ご実家にはセブンイレブンはあるか?」と聞くこと。台北市以外の地域はすべて田舎と見下していること、などです。もちろん、これはあくまでごく一部の人にだけこういう傾向がありますが、このように、台北市民は他の地域の出身者から「天竜人」と揶揄され、台北市のことは「天竜国」と言われるようになりました。天竜国も天竜人も、実は一部の台北市民にとってかなり地雷となる呼び方ですから、使う場合は気をつける必要がありますよ。2.台中市:治安の悪い銃弾の町台中市は、台湾中部の唯一の直轄市です。人口はおよそ281万人で、台湾中部の最大の都市であり、台湾では南部の高雄市に次ぎ、二番目に人口の多い都市です。台中市は、芸術と文化の発展に特に力を入れている都市として知られています。台湾最大規模の宗教的式典、媽祖順礼を行う廟、大甲鎮瀾宮は、台中市にあります。ほかにも毎年いろんなアートイベントが台中市で開催されます。台湾の芸術の都と言えます。ところで、そんな文化的な一面とは反対に、台中市は多くの台湾人にとって、恐ろしいイメージがあるのです。台中市に対するイメージと言ったら、真っ先に「銃弾」を思い出す人は多いでしょう。なぜなら、これまでに台中市では何回か銃撃事件が発生したことがあって、それがニュースによって大いに取り上げられました。それから、台中市には、高級なキャバクラが複数あることで有名です。マスコミの影響で、台中市は治安が悪く、ヤクザが棲む街と思われ、台中市でうっかりクラクションを鳴らしたら、ヤクザに絡まれるかもしれないなど、台中市に関する怖い噂も流されるようになりました。台中市民も、台湾で最も怒らせてはいけない相手と言われています。本当にそうなのでしょうか?台湾の警察機関の統計によりますと、2015年から今年まで、銃刀法違反の案件の数が最も多いのは台中市ではなく新北市、1660件で1位です。台中市は721件で台湾の22の県と市のうち4番目に多いです。それから、今年1月のデータですが、台湾の6つの直轄市のうち、事件の発生数が最も多いのは、北部・桃園市の23件、その次は新北市の14件、台中市は3位の10件です。台中市の治安は、実は思ったほど悪くないということです。3.台南市:市民全員が自覚なしの甘党台南市は、17世紀初期に、オランダ人が日本と中国との貿易のために、台南で拠点を置いたことをはじめとして発展し、これまでにおよそ300年の歴史のある古い町です。台湾で最も早く発展された都会であり、最も歴史の長い地域でもあります。およそ日本統治時代に台湾の経済の中心が北部に移されるまで、台南市はずっと台湾の政治と経済の中心でした。今は文化首都と見られています。そんな台南市は、長い歴史に恵まれて、歴史的建物と、多種多様なグルメで知られています。しかし、台湾の他の地域の出身者にとっての台南市のイメージというと、それらの魅力ポイントのほかに、「食べ物がとにかく甘口」という、人によっては欠点なところもあります。普通の料理から、タピオカミルクティーなどのドリンクまで、台南市で調理されたものは、たとえレシピには砂糖が入っていなくても、他の地域より甘みがあります。元から砂糖が入っているものなら、砂糖の量が倍増したように感じられると言われています。しかもそれについて、多くの台南市民には自覚がないのです。台南市の料理が甘口な理由は、まだ農業社会だった昔に、砂糖は裕福の象徴と見られていたからと思われます。昔の台南市民は、料理する時に砂糖を入れることで、家族の裕福を他人に誇示していました。その影響で、少々甘い味付は、今ではすっかり台南市民に馴染ませられていたのだと見られています。...more10minPlay
October 13, 2021台湾ミニ百科(2021-10-13)双十国慶節の鳥「灰面鵟鷹(サシバ)」中華民国台湾の建国記念日、双十国慶節は先週、10月10日に迎えました。双十国慶節は過ぎましたが、「国慶鳥(国慶節の鳥)」と呼ばれる鳥が、最近バードウォッチャーの間で話題となっています。1. 「国慶鳥」とは?「国慶鳥」の正式名称は、「灰面鵟鷹」という、一種の中型の鷹です。直訳しますと「灰色の顔の鷹」という意味です。その全身は赤みがかかった茶色をし、灰色の頬に白い眉、黒いくちばしをしています。日本語では「サシバ」、または別名の「大扇(おおおうぎ)」とも呼ばれています。サシバは主に日本、中国の東北地方、韓国、シベリアなどの地域で繁殖し、毎年の冬には、北から、マレーシア、フィリピン、インドなどの東南アジアの地域に渡り、冬を越します。その途中のおよそ9月上旬から10月下旬にかけての2ヶ月間には、台湾東部の海岸線と、台湾を南北に貫く山脈、中央山脈の西側に沿って、台湾の最南端、屏東県の満州郷に一旦集まって、羽を休ませてから、再び南へ向かって飛び立ちます。サシバが台湾の屏東県を経過する時は、ちょうど毎年の10月上旬から中旬にかけての20日間、つまり10月10日の双十国慶節の前後ですから、野鳥の愛好家はサシバを守るため、サシバに「国慶鳥(国慶節の鳥)」というニックネームをつけることで、台湾人がサシバに対する関心を高めています。台湾を訪れるサシバの数は、多い時に1日で6万羽を超えますので、毎年の秋頃に台湾を渡るサシバを観賞するのが、台湾のバードウォッチャーの間の一大イベントとなっています。台湾南部・屏東県でも、サシバの渡来に応じて、一連のバードウォッチング・イベントを開催します。2. 六種類のニックネームのある鳥「国慶節の鳥」のほかにも、サシバはその特性と地域によって、違うニックネームがあります。例えば、サシバが毎年の秋頃に台湾にやってきた時は、台湾の中央山脈を越えて、台湾南部・屏東県の満州郷へ入りますので、山の後ろから飛んできた鳥「山後鳥」とも呼ばれています。それから、サシバは、冬を過ぎて、その翌年の春に北へ戻る時も、台湾を通り過ぎます。サシバは、およそ3月と4月に、屏東県の墾丁から台湾に入り、台湾の西側の海岸線を沿って北上し、台湾中部・彰化県の八卦山で一休みをしてから、台湾の北西部・新竹から台湾を離れます。中部・彰化県の県民はサシバのことを、南からきた鷹、という意味合いで「南路鷹」と呼びます。また、サシバが春に台湾にやってくる時期、3月と4月は、ちょうど中華圏の3大節句の一つ、漢民族のお墓参りの日「清明節」のあたりですから、「清明鳥(清明節の鳥)」、または「掃墓鳥(お墓参りの鳥)」とも呼ばれています。彰化県と同じ、台湾中部に位置する、台中市大甲区の住民にとって、サシバは、まるで大甲区に建てられてある、明の武将・鄭成功の廟を毎年熱心にお参りにしてきた鄭成功の元部下のようですから、サシバのことを「国姓鳥」と呼んでいます。国姓鳥の「国姓」は、鄭成功に対する尊称「国姓爺」のことです。国慶節の鳥から、山の後ろからきた鳥、南からきた鳥、清明節の鳥、お墓参りの鳥、最後に国姓爺・鄭成功の鳥…同じサシバなのに、六種類ものニックネームがある鳥は、なかなかいないでしょう。このニックネームの多さから、サシバが台湾でかなり親しまれていることが見られます。3. 台湾の民間におけるサシバの物語台湾の民間伝承にも、サシバに関する話しが多くあります。たとえば、サシバは、毎年のお墓参りの日「清明節」のあたりには、必ず台湾を通りますので、お年寄りが、清明節にも関わらず実家に帰らない若者を叱る時は、「サシバですら先祖を敬う大切さを知っているのに」と、サシバを例に使います。それから、まだ環境保護という認識が広まっていない昔、サシバは、貧しい生活をする人々にとって、タンパク質を摂取するのに重要な食料です。人々はサシバを大量に狩るため、昔は「南路鷹、一萬死九千」、「南からきた鷹、1万羽のうち9000羽が死ぬ」ということわざもあります。そのせいで、台湾に渡来したサシバの数は、一時期激減していたそうですが、近年は環境保護意識の普及により、少しずつ数が増えてきています。 ...more8minPlay
October 06, 2021台湾ミニ百科(2021-10-06)台湾の牛乳の値段、世界で2番目に高い理由は?最近、台湾最大のネット掲示板「PTT」では、「台湾の物価はとてつもなく高い」と題したある書き込みが台湾で話題となりました。その書き込みは、「Numbeo」という、世界各地の物価や不動産価格など、生活に関する情報を記録したデータベースを使って、この2021年に、台湾と、世界各地の日用品の価格を比べました。それによりますと、2021年に台湾の日用品の値段の高さは、世界のトップ10にランクインし、第9位です。アメリカやスウェーデン、オランダなどの欧米諸国よりも高いです。アジア地域では、4位の韓国、7位の香港、8位の日本に次ぎ、台湾の日用品の値段は、4番目に高いです。その書き込みには、いくつかの例があげられていました。そのうち、特に牛乳の値段の高さが台湾人を驚愕させました。「Numbeo」によりますと、台湾の1リットルの牛乳の値段は、およそ台湾元93.21元、日本円にしたら、およそ371.12円です。全世界では、1リットルの牛乳がおよそ382.23円のレバノンに次ぎ、二番目に高いです。ちなみに、日本は195.74円で、世界で18位です。台湾の牛乳の値段は、およそ日本の1.9倍ですね。ところで、台湾の農業委員会と、日本の一般社団法人「Jミルク」の統計によりますと、実は台湾と日本の生乳の価格はほぼ同じ、およそ1キロあたり日本円105円です。それでは、どうして生乳から牛乳になった途端、台湾の牛乳の値段が一気に日本より9割も高くなったのでしょうか?台湾の飲食や食文化に関する情報を発信しているウェブメディア、「食力FoodNext」は、2016年のときに、台湾の牛乳価格が高い理由と、台湾の酪農業の現状について紹介する記事を発表しました。台湾の牛乳価格が話題となっている今、その記事が再び注目されるようになりました。フードネクストによりますと、台湾の牛乳の値段が高い理由は、もともとの生産コストが高いことに深く関係しています。... ...more10minPlay
September 29, 2021台湾ミニ百科(2021-09-29)台湾式のパンとは?外国人にとっては味が微妙?皆様は、台湾のパンを食べたことはありますか?最近、台湾のネット掲示版では、「台湾のパンは微妙な味がする」という、ある外国人のコメントが台湾で話題を呼んでいます。台湾のパンを食べて育てられた台湾人としては、今までは特に台湾のパンと他のところのパンとの違いを意識したことはなかったので、その外国人の意見はかなり新鮮だと思っています。今週は、台湾のパンについてお話しましょう。1、台湾にある主なパンの種類台湾のパン屋で販売されているパンをざっくり分けますと、ヨーロッパのパン、日本のパン、そして台湾のパンの三種類あります。ヨーロッパのパンは、アジアにおけるご飯に相当する主食ですので、砂糖や油を使わず、サクサクの表面とパンの香りを重視し、食べるとずっしりと食べごたえのあるパンがほとんどです。日本のパンは、主食ではなく、お惣菜やお菓子となっていますので、食パンや甘い菓子パン、惣菜パンなど、柔らかくて甘く、水分が多いことが特徴と言われています。台湾のパンは、どっちかというと日本のパンに近いです。柔らかくてしっとりしていて、パンに使われる具材の種類もたくさんあります。台湾のパンの歴史は、日本統治時代の1895年から1945年まで、日本から日本のパンが伝来したことが始まりとされています。2、台湾パンが誕生した背景パンが台湾に伝来したばかりの頃、台湾社会はパンにあまり関心がなかったです。第二次世界大戦後、朝鮮戦争が勃発したとき、台湾に駐屯していたアメリカ軍が中華圏の伝統的な蒸しパン、「饅頭(マントウ)」に慣れなかったため、製パン技術者訓練コースを開設し、アメリカのパンの製作技術を台湾に広めました。これが製パン業が台湾に根を下ろしたきっかけとなりました。また、台湾では1950年代に、政府の政策でアメリカから大量の小麦粉が輸入されてきました。米を主食とした台湾で、麺類と小麦粉製品を食べる習慣を広めるよう、政府の関係部署や小麦粉業者の同業組合は、新聞紙、雑誌、テレビ番組、ラジオなどのマスコミを通して、麺類と小麦粉の製品に含まれる栄養分を大きく宣伝しました。その影響で、小麦粉で作られたパンも、体にいい食品だと思われていました。このことは、パンが台湾で受け入れられるようになり、「台湾のパン」が誕生する背景の一つと思われています。3、台湾パンに「ラード」が入っている?台湾のパンは、日本統治時代の日本のパンの影響を受けて、柔らかくてしっとりした食感がします。当時の台湾では物資が乏しかったため、栄養補給と満腹感を得られるよう、パンの具には、日常生活でよく手に入る食材が使われています。たとえば、日本にもある小豆や、肉のそぼろ、ネギ、とうもろこしなど。ただ甘いだけではなく、甘くてしょっぱいパンとなっています。そして、台湾のパンと日本のパンとの最大の相違点は、「ラード」を使って味付けをすることが多いことです。台湾がまだ農業社会だった頃に、豚を飼っている民家が多かったので、豚の脂肪で簡単に作られるラードは、独特な香りがして、台湾人にとっての重要な調味料であり、台湾人が初めて使った食用油でもあります。近年は健康志向の影響で、ラードでご飯を作る習慣はだいぶなくなりましたが、ルーローハンや鶏肉ご飯など、一部の台湾のB級グルメは今もラードで調理されています。台湾のパンにラードが使われているのは、そんな昔の習慣の名残だと考えられています。外国人にとって、台湾のパンは「微妙な味がする」というのは、もしかしてラードの影響かもしれないと思っています。...4、台湾パンの「四大天王(4大王者)」台北市ケーキ・菓子協同組合は、かつて台湾の製パン業者を集めて、台湾でよく売れている人気のパンを選出してもらいました。台湾の製パン業者が公認した、ロングセラーのパンは4種類あります。「菠蘿麵包(メロンパン)」、「紅豆麵包(あんパン)」、「奶酥麵包(奶酥パン)」、「葱花麵包(刻みネギのパン)」この4種類のパンは「台湾パンの4大天王(王者)」と呼ばれ、親しまれています。(編集:曽輿婷/王淑卿) ...more10minPlay
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