皆様は、日本統治時代の台湾のことをご存知ですか?1895年、台湾は中日甲午戦争(日本では、日清戦争と言いますが)の下関条約で、敗戦した清朝によって、日本に割譲されました。それから50年間、1945年に第二次世界大戦が終息するまで、台湾は日本の統治下にありました。
この50年間のことを、もちろん評価する人もいれば、批判する人もいて、一言二言で形容することは難しいですが、日本は様々な分野において、台湾に深い影響を与えたのは確かです。
その中の一つは、音楽です。当時の新聞紙によりますと、台湾人が初めて蓄音機を知るのは、まさに日本統治時代で、そして、台湾で最初の正式なレコード会社「ニッポノホン」も、1910年に台北市で設立されました。正式名称は、「株式会社日本蓄音機商会」です。同会社は最初、蓄音機の代理店でしたが、その5年後、台湾の音楽をリリースすることを決定し、台湾のレコード産業ならびに台湾のポピュラー音楽の発展に大きな影響を与え、当時の台湾音楽の保存で大きな役割を果たしています。
日本の音楽評論家、田中勝則氏が創設した、復刻専門のレーベル『ディスコロヒア』は、今年の3月29日に、『蓄音台湾~日本統治時代の台湾音楽』と題したアルバムを発売しました。
アルバムには、1917年から1943年の間、日本統治時代に収録された歌を全23曲収録されています。台湾のアナログ音声愛好家とレコードコレクター、林太崴氏に音声の提供と選曲について協力してもらいました。
林太崴氏はアルバムのパンフレットで、数千枚近くのSPレコードのコレクションのうち、この23曲を選んだ理由について、丁寧に説明しました。どの歌も、日本統治下における、台湾のポピュラー音楽の発展を代表する名曲です。
今日は、このアルバムから、いくつか特に面白い歌を選び、年代順でお送りいたします。それぞれの歌の物語と、日本統治時代の台湾の音楽発展についてお話したいと思います。