苦しさの渦中にいて、なかなか言葉が出せないカズ。そこにそっと寄り添う、れーこ。行き場のない思いや苦しさがある中で、カズの気持ちはどこに向かうのか…。

今日は春分の日。春の始まりでもあり、一年の始まりでもある区切りの日。本来すべては繋がっていて、切れ目なく流れていく。けれど、人はそこに区切りをつくり、想いを込めて、その瞬間を味わい直す。ちょうどOIC（小布施インキュベーションキャンプ）を終えた区切りでもあり、そのことに想いを馳せる時間でした。豊かな時間だったなぁ。

対話をしていて思うのは、今自分が発した言葉は、本当に自分だけの声なのだろうか、という感覚。例えば、はまちゃんとの対話では、あくまでも最後に言葉として出したのが自分であって、そこまでのプロセスには自分もはまちゃんも関わっていて。だから、どちらかだけの言葉なんて無いよな、と。

気づくと、つい、不安や悲しみ、怒りといった感情に振り回されがち。それで、不本意な現実を引き起こすことも数知れず…。けれど、そんな感情たちも、自分の中の大切なひとつの声。まほが学んできた不安な気持ちとの付き合い方、みんなで実践してみて、どんな体験だったのかを分かち合いたいな。

なにやら最近、かずが少しラヂオに飽きてきているのでは…。と、なつこは感じていて。んー、かずを楽しませるにはどうしたらいいのか、あれこれと知恵を絞るものの、どうしたらいいのか、、、と、真面目に考えてくれるなつこ。そんななつこが出した答えは…。

この世界には言葉があるから、物事を理解できるし、伝えあうことができる。言葉の力はすごい。だからこそ、うまく使えればすごくパワフルだし、変に使ってしまうと、勝手に凹んだりエネルギーが下がってしまう。今日はふたりで、世界は変わらないとしても、言葉ひとつで世界が変わってみえる、そんな体験を語り合いました。

対話あるある話のひとつで、すごーく深い対話ができて、すごーくよくそのひとのことがわかった感じになって。けど、よくよく考えてみると、どこに住んでるのか、何をしてるのかのガワ（その人のまわりの情報＝外側）のことはよく知らなくて。それでも、対話をする仲間もは、そのことが気にならず、安心していられるなぁと。摩訶不思議です。

ラヂオ収録の10分前に初めて出会ったまさは、日本文化を伝えていく新しい事業を立ち上げた大学4年生。3.11の今日にこの若者と出会い、為された対話は、次の日本を創りあげていく流れを感じる、そして広げていくための土を育む時間だったのかもしれない、そんな風に思う15分でした。

対話をするとき、湧いてくる言葉が場に出てほしい、止めないでほしいという願いから「とりあえず出す」という言葉は生まれていて。けれど、その言葉だけをみれば、何でもかんでも出せばいい、とも受け取れるもので。まほは、そこに、自分はどのような姿勢でいるべきか、何を大切にしたいのかの、自分なりの想いを見つけたようです。

日常のなかでは、つい、今目の前にあるものをこなしてしまいがちで。当たり前にあるものに、不感症になってしまう。けど、自分も、周りも、世界も変わりゆく中で、実はその当たり前は、もう、今の自分には当たり前じゃないかもしれなくて。対話は、そんなことを教えてくれる、大切なキッカケなのかもしれない。