「UAEの宇宙機関が月周回有人拠点「ゲートウェイ」のエアロックを提供へ 有人宇宙開発で協力進む」 アメリカ航空宇宙局(NASA)とアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)は2024年1月7日、米主導で建設が計画されている月周回有人拠点「Gateway(ゲートウェイ)」のエアロックモジュールをMBRSCが提供する契約を締結したと発表しました。【最終更新:2024年1月9日13時台】ゲートウェイは米国が主導する有人月面探査計画「アルテミス」における中継拠点として建設が計画されており、NASAをはじめ欧州宇宙機関(ESA)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、カナダ宇宙庁(CSA)が建設に参加しています。海外メディアのSpaceNewsによると、ゲートウェイの推進モジュール「PPE(Power and Propulusion Element)」と居住モジュールの1つ「HALO(Habitation and Logistics Outpost)」は2025年にスペースXの「ファルコン・ヘビー」ロケットで打ち上げられる予定です(2024年1月時点)。エアロックは宇宙ステーションや宇宙船の内部から外部へと宇宙飛行士や実験装置が出入りする時に用いられるモジュールです。MBRSCによると、ゲートウェイ向けに開発されるエアロックモジュールは全長10m・幅4m、重量10トンで、宇宙飛行士用のクルーエアロック(Crew Airlock)と実験装置等の出し入れに使われるサイエンスエアロック(Science Airlock)の2つから構成されており、ゲートウェイに到着した宇宙船が利用できるドッキングポートも1か所備えられます。