「UAE宇宙機関がGatewayエアロックモジュール製造で欧州企業と契約締結」 ヨーロッパの民間企業Thales Alenia Space(タレス・アレニア・スペース)は2025年2月4日付で、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)との間で月周回有人拠点「Gateway(ゲートウェイ)」のエアロックモジュールに関する契約を締結したと発表しました。Gatewayはアメリカ主導の有人月探査計画「Artemis(アルテミス)」で中継拠点として建設される予定の宇宙ステーションで、アメリカ航空宇宙局(NASA)の他に欧州宇宙機関(ESA)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、カナダ宇宙庁(CSA)、それにMBRSCが参加しています。2025年2月時点でGatewayは1つの推進モジュールや4つの与圧モジュールなどから構成される予定で、MBRSCはそのうちの1つであるエアロックモジュールを提供する契約をNASAとの間で2024年1月に締結していました。MBRSCによればエアロックモジュールは全長10m・幅4m、重量10トンで、宇宙飛行士用のエアロックと実験装置等の出し入れに使用するエアロックの2つを備えている他に、宇宙船や補給機などが利用できるドッキングポートも1つ備えられます。