『靴下』 勅使瓦 樹々(テシガワラ ジュジュ)
僕らは、2つで1つだった。
生まれた時から、「そうあるべきだ」と誰かが教える必要もないような、生物の持つ本能に近い感覚に従う。
僕らは、2つで1つ。
"右にならえを永久に従事できるのが無生物の特徴"とJ・M・ロドリゴは言う。無い生き物。僕らを、僕らとして見る視線からは、無い生き物として、相手を思いやる、相手のことを想像する類の気持ちが無い。
僕は、1つで1つ。
自覚や、認証に近い言葉が当てはまる。いや、本能かもしれない。突発性。あるいは進化。僕には、"無"、は無い。無いと思わせる。生物だと思われずに、生物だと自認して、踏み出す。僕は、僕らだった片割れにだけ、伝わる大きさで「ありがとう」といって、カゴから旅立つ。
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命名:pot sox(ポゾック!)