1911年11月29日、1歳だった五女・ひな子が突然亡くなってしまいます。
今回はその時の話。
その頃の漱石の日記が残っています。
「昨日ふと座敷にあった炭取を見た。この炭取は自分が外国から帰って世帯を持ちたてにせめて炭取だけでもと思って綺麗なのを買って置いた。それはひな子の生まれる五、六年も前の事である。その炭取はまだどこも何ともなく存在しているのに、いくらでも代りのある炭取は依然としてあるのに、破壊してもすぐ償う事の出来る炭取はこうしてあるのに、かけ代のないひな子は死んでしまった。/自分の胃にはひびが入った。自分の精神にもひびが入ったような気がする。」
岩波文庫 『夏目漱石(下)/ 小宮豊隆』P.139,140の漱石の日記より抜粋
この頃は自身の体調も悪いし、このような不幸も起こるし、漱石にとって辛い時期だったのではないかと思います。
【1911年8月頃の漱石の講演】
『現代日本の開化』青空文庫⇨ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/759_44901.html
『道楽と職業』青空文庫⇨ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/757_14957.html
『中味と形式』青空文庫⇨ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/788_44902.html
『文芸と道徳』青空文庫⇨ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/756_14962.html
【上記4講演が収録されている本】
『私の個人主義』/ 夏目漱石 講談社学術文庫⇨ amazon
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