情報の民主化が進んでも経済格差が解消されない理由を論じています。著者は、インターネット以前から文字や印刷の発明によって情報は民主化されてきたと指摘しつつ、それでも格差が存在するのは個人の好奇心に差があるためだと主張しています。情報格差の縮小は自ら情報を集め、真偽を確認し、意思決定に基づいて行動する意思がある人々に恩恵をもたらす一方、そうでない人々はメリットを享受しにくいと考えられています。この視点は、商品の価値を決めるのは顧客であり、顧客の問題解決を助けることが重要であるというマーケティングの考え方にも似ています。最終的に、格差を乗り越えるためには、受け身ではなく、自ら問いを立てて答えを探求する好奇心と行動力が必要であると締めくくられています。
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