「中国、月探査機「嫦娥6号」の月周回軌道投入に成功」 中国国家航天局(CNSA)は2024年5月8日付で、CNSAの月探査機「嫦娥6号(Chang’e 6)」を月周回軌道へ投入することに成功したと発表しました。【最終更新:2024年5月10日12時台】嫦娥6号はCNSAによる月探査ミッションの無人探査機で、地球からは直接見ることができない月の裏側に着陸し、約2kgのサンプルを採取して地球へ持ち帰るサンプルリターンを目的としています。着陸目標地点は南極エイトケン盆地にあるアポロ・クレーター(Apollo、アポロ盆地とも。直径約524km)の南部で、ミッション期間は約53日間とされています。ミッションが成功すれば、月の裏側からのサンプルリターンは世界初となります。CNSAによると、日本時間2024年5月3日18時27分に海南省の文昌衛星発射センターから「長征5号」ロケットで打ち上げられた嫦娥6号は、日本時間2024年5月8日11時12分に月周回軌道へ投入されました。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、目標地点の日照条件の都合上、着陸は2024年6月上旬まで実施されないとみられています。