本日のテーマ:「百年戦争勃発!〜失地王ジョンとカペー朝の奇跡〜」
前回解説した「ノルマン・コンクエスト」によって生じた、イングランド王がフランス王の臣下でもあるという「ねじれ現象」。今回は、この火種がいかにして歴史的大戦争「百年戦争」へと発展したのかを解説します。領土を失い続ける「失地王」の悲劇と、300年続いた奇跡の王朝の断絶が、泥沼の戦いへの扉を開きます。
👇今回の見出し👇
百年戦争/開戦の火種/ジョン王/失地王/リチャード獅子心王/領土没収/アキテーヌ地方/カペー朝/カペー朝の奇跡/一夫一妻制/直系男子/王家断絶/王位継承問題/エドワード3世/母方の血筋/宣戦布告
👇抑えるべきポイントと歴史の流れ👇
① 「失地王」ジョンとフランス領の喪失
「獅子心王」リチャードの弟、ジョン王が即位した頃、フランス王はイングランドが持つフランス国内の領土を取り返そうと画策していました。軍事的に劣勢だったジョン王はこれに対抗できず、ノルマンディーやアンジューなど広大な領土を没収されてしまいます。このことから彼は「失地王(欠地王)」という不名誉なあだ名で呼ばれるようになり、イングランド王のフランス領土はアキテーヌ地方などに限定されることになりました。
② 「カペー朝の奇跡」の終焉
当時のフランス王家「カペー朝」は、一夫一妻制のキリスト教圏でありながら、300年以上にわたり直系の男子が途切れることなく王位を継承し続けた稀有な王朝で、「カペー朝の奇跡」と呼ばれていました。しかし、ついにその幸運も尽き、直系男子が途絶えて王家が断絶する時が訪れます。
③ エドワード3世の野望と開戦
フランス王家の後継者問題が浮上した際、イングランド王エドワード3世が名乗りを上げます。彼の母がカペー朝の王女であったことを根拠に、「自分こそが正当なフランス王位継承者である」と主張。これを口実にフランスへ宣戦布告し、長きにわたる百年戦争の火蓋が切って落とされました。
■ 関連年表
1204年頃: ジョン王、ノルマンディー地方などをフランスに奪われる
1328年: フランスのカペー朝が断絶(シャルル4世死去) 1337年: エドワード3世がフランス王位を請求し、百年戦争のきっかけとなる(宣戦布告)
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