教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第43回目は古代ローマの歴史「コンスタンティヌス帝」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。
◇基本文
ディオクレティアヌス帝により帝国は安定化したが、彼の引退後に四帝分治制が機能不全に陥り帝国が分断される。西の正帝だった父をもつコンスタンティヌスが再統一して単独皇帝となる。
313年、ミラノ勅令でキリスト教を公認。それまでキリスト教徒は皇帝崇拝を拒否したので迫害されていた。逆境の時代だったが信者の数が増え続け、帝国も無視できない存在になっていた。
コンスタンティヌス帝は軍隊を増強して安定化させようとする。資金を集めるためコロヌスの移動を禁止して税収入を確保したり、住民の職業を固定化して世襲させたりしている。
330年にビザンティウムに遷都してコンスタンティノープルと改称する。純度の高いソリドゥス金貨を発行して信用を得て、東方地域では経済活動が活発化した。