文庫 自分の「異常性」に気づかない人たち (西多 昌規)
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#病識 #否認 #精神科臨床 #被害妄想 #双極性障害 #
『文庫 自分の「異常性」に気づかない人たち 病識と否認の心理』は、精神科医の西多昌規が、臨床現場で出会った 病識 が乏しい、あるいは否認が強い人々の姿を手がかりに、精神症状の理解と支援の難しさを解説する一般向けの精神医学読み物である。扱われる中心テーマは、本人が自分の状態を病気として認められないことで治療や支援につながりにくくなり、家族や周囲の関係が悪化したり、リスクが高まったりするという現実だ。妄想的な確信、病的な不安、気分の高揚、他者への攻撃性、罪悪感の希薄さなど、見え方の異なる異常性がどのように成立し、どこに介入の糸口があるのかを、医療者の視点で整理する。正常と異常の境界が揺れる領域を、病識という軸で読み解くことが本書の目的である。
本書は、精神疾患や心理の入門書として症状を網羅するというより、病識と否認という一点から、受診につながらない、治療が進まない、周囲が疲弊するという臨床の難所を理解するための一冊である。精神医学や心理学、看護、福祉、教育など対人支援を学ぶ人には、診断名の知識だけでは扱えない 現場のつまずき を具体的に想像できる点で有益だろう。また家族や職場など身近な関係で、話が通じない、助言が届かないと感じている読者にとっても、相手をただ頑固だと決めつけず、病識の欠如や否認という枠組みで状況を整理する助けになる。実践的な利益は、正面から論破しない、機能面の変化を見る、早めに専門職へ相談するなど、対立を深めない基本方針を持てることにある。精神科医による症例ベースの語りは、理論中心のテキストよりも現実の温度が高く、精神医療の限界や医師の苦悩まで含めて描く点で、啓発書と臨床エッセイの中間に位置する独自性がある。正常と異常を単純化せず、支援につながる道筋を考えたい読者に向く。