FRBのCook氏を大統領が解任できるか、その限界が最高裁で争われるかもしれない。その1とその2も参照のこと。
以下は、「行政機関の憲法学的考察」より抜粋。
そこで、問題になるのが、先例であるHumphrey's Executor v. United States, 295 U.S. 602 (1935)とSeila Law LLC v. Consumer Financial Protection Bureau (以下、Seila v. CFPB)である。
Seila Law v. CFPBとはどのような事件か?
争点
合衆国最高裁は、Humphrey’s Executor v. U.S.事件[8]と Morrison v. Olson事件[9]に注目した。合衆国最高裁の扱う争点は2つであった。
第1に、独任制で構成される独立行政委員会(CFPB)に実質的な行政権を付与することが合衆国憲法の定める権力分立に違反しないか。
第2に、もし権力分立に違反するとすれば、本機関を創設したドッド・フランク法の中から、長の罷免が正当な事由に限定されるという規定[10]を分離することは可能か。違憲と判断される部分を分離して残りを合憲として支持することはできるか。