アルバム全曲解説

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アルバム全曲解説 episodes

  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #10 自分の曲を、他人に明け渡す『Solo (Reprise)』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第10回は10曲目『Solo (Reprise)』。1分あまりを、André 3000がひとりで担当します。Frank Oceanの声は、最初から最後まで一度も入りません。ヴァースは発売の2年前、2014年に録音されており、本人は発売当日まで自分がこの作品に入っていることを知らなかったと語っています。しかも録音時の伴奏はまったく別の、よりヒップホップ寄りのものだったとのこと。第5回『Solo』の続きを他人の声に明け渡すという設計を軸に解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #9 60分のちょうど真ん中で切り替わる『Nights』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第9回は9曲目『Nights』。この作品の心臓部です。曲の途中でビートが切り替わりますが、その瞬間はおよそ60分のアルバムの、ちょうど30分地点にあたります。作品全体が、この一点で前半と後半に分かれる設計です。切り替わりの前は働きづめの日々、後はHurricane Katrinaのあとに移り住んだHoustonの記憶。「二つのバージョン」という主題が、曲の構造とアルバムの構造の両方で同時に鳴る回として解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #8 1分で終わる、ある夜のこと『Good Guy』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第8回は8曲目『Good Guy』。1分あまりで終わる、この作品で最も短い曲のひとつです。友人の紹介で会った相手との、噛み合わない一夜。連れて行かれた店の名前が、2012年の公表を経たこの人が、作品の中で自分の性のあり方に触れる場面になっています。曲の終わりには、失恋を語る他人の声が重なる。1分に何も足さないという判断と、歌が終わったあとに他人の声で続きが語られる構造を解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    5 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #7 ひとりでは出せない声『Self Control』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第7回は7曲目『Self Control』。この作品でも指折りに愛されている一曲です。サビで聴こえる高い声は本人ではなく、Slow HollowsのAustin Feinstein。自分でピッチを上げて録った試作をFrank Oceanが気に入り、そのまま採用されたと伝えられます。2番ではスウェーデンのYung Leanが加わり、終盤では複数の声が層になって、ひとりでは出せない音になる。自制心という題名と、制御を手放していく音の運びが正反対を向いていることを軸に解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #6 終わらない夏の一行『Skyline To』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第6回は6曲目『Skyline To』。夏と、夜と、身体のことを歌う一曲です。制作にTyler, the Creator、James Blake、Malay、Om'Mas Keith。作詞クレジットにはKendrick Lamarの名前もあります。発売当時はKendrick Lamarが歌っているという噂が流れ、後に公開されたクレジットで否定されました。題名が前置詞で途切れていることの意味と、夏を終わらせないための文法を解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #5 ひとりと、沈むこと『Solo』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第5回は5曲目『Solo』。教会のオルガンを思わせる音がほぼ全編を支え、その上を声だけが渡っていきます。題名の「ソロ」は、ひとりであることと、低いところへ沈むことの両方に読めるよう置かれています。母の説教のあとに薬物の景色を置く並び、教会の楽器で世俗を歌う矛盾、そしてこの曲が10曲目でAndré 3000によって引き継がれる伏線までを解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #4 母親ではなかった留守番電話『Be Yourself』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第4回は4曲目『Be Yourself』。歌ではなく、留守番電話に残された声だけで1分半ほどが進みます。大学へ発つ息子に、薬物に手を出さないよう、自分自身でいるよう語りかける女性の声。多くの人が本人の母親だと受け取りましたが、雑誌『Boys Don't Cry』での説明によれば、友人の母親Rosie Watsonの声でした。他人の母親の声を自分のアルバムに置くという選択と、「加工された声」を軸にする本作で唯一まったく加工されていない声の意味を解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #3 名前を出さずに歌う人『Pink + White』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第3回は3曲目『Pink + White』。Pharrell Williamsとの共作・共同プロデュース。簡素なピアノと歩くようなベースの上で、クライマックスにはクレジットのないBeyoncéの背景ヴォーカルが重なります。同じ2016年に『Lemonade』(第3弾)を出した人が、名前を出さずに後ろで歌う意味。題名の桃色と白の空、そして死すべきさだめという主題を、ニューオーリンズで育ちカトリーナで街を離れた作者の経歴とあわせて解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #2 壊れたあとに振り返る初恋『Ivy』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。第2回は2曲目『Ivy』。明るく軽く歪んだギターと控えめなドラムだけで進む、初恋の記憶の歌です。制作はMalayとの共作に、Om'Mas Keithと元Vampire WeekendのRostam Batmanglij(編曲も担当)。1曲目の極端に高い声のあとに、素に近い声が置かれる意味、2012年に本人が公表した19歳の夏の初恋との関わり方、そして終わり近くで声が歪んで壊れていく結末を、壊れたあとに振り返る歌として解説します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    6 min
  • Frank Ocean『Blonde』全曲解説 #1 誰の声か分からない声で始まる『Nikes』
    海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りするポッドキャスト。第11弾はFrank Ocean『Blonde』(2016)。前日に映像作品『Endless』でレーベルとの契約を満了させ、翌日に事実上の自主リリースとして世に出た、Billboard 200初登場1位、そして本人がグラミーに出品しなかった一枚です。第1回は1曲目『Nikes』。歌っているのが本人だと分からないほどピッチを上げた声で始まり、スニーカーの名前を題に掲げた物欲の歌の途中で、A$AP Yams、Pimp C、Trayvon Martinの名が呼ばれる。第10弾Kraftwerkのボコーダーと正反対の方向へ声を加工する、このシリーズの通し軸「加工された声で、記憶と喪失を書く」を導入します。※歌詞の朗読・逐語引用は行わず、背景とテーマの解説をお届けします。
    8 min

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海外アーティストの名盤を1曲ずつ深掘りする音楽解説ポッドキャスト。制作背景・歌詞のテーマ・音楽的な仕掛けを、1曲まるごと語り尽くします。