#短歌
✏️メモ
⚫︎本人たちも今後言われ飽きていくだろう、
【「回転ドアは、順番に」と比べると】ああだこうだ、のところ
↓
好きな人ができると一緒に海に行きたくなってしまうのは、なぜなんだろう。お互いの身体の中に眠っている遠い記憶を、一緒に確かめたくなるからではないかと思ったりします。(東直子『自作解説』「回転ドアは、順番に」)
を念頭に置いたように読める、
この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
くどうれいん『Sea』
があることが効いている
あと、
隕石で手をあたためていましたがこぼれてしまうこれはなんなの
東直子『回転ドアは、順番に』
隕石のひかりまみれの手で抱けばきみはささやくこれはなんなの
穂村弘『回転ドアは、順番に』
のような流れがないことも、はげしく個人vs個人っぽさを醸し出してるんだと思います
⚫︎「見る」って怖ぇー
焼きほっけしぶとく食べきるんですねわたしを攫うなら攫いきれ
くどうれいん『ふれる』
自転車できみは職場へ向かうからあっというまに見えなくなった
染野太朗『Yellow』
⚫︎
霧雨に濡れた画面を太腿のデニムで拭い電話をかける
くどうれいん『DENIM』 21
テニスコートの審判台に座らせて似合わなそうな人ばかりすき
くどうれいん『Sea』
この恋は海に行きたくない恋だ もういい、深いのもとおいのも
26
好きなマンガと好きなバンドの話だけしていた頃のふたりを思う
染野太朗『日曜日』 32
赤いだけの嫉妬を過ぎて闇に眼が慣れた瞼のうらがわの紺
くどうれいん『嫉妬』
きみの部屋のローテーブルに置くときの車の鍵の音が嫌いだ
はじめからきみにはぼくじゃないひとがいるから、だから香水贈る 46
染野太朗『Christmas』
イルカショー(どうしてもしも別れたらといま考えた?)咲くように水
くどうれいん『水族館』 83
蛍つぶすようにことばを押しつけたそれから溢れてやまなかった蛍
たましいが何なのかわからないけれどきみのたましいを壊そうとした
染野太朗『蛍』
⚫︎
一輪用の安い花瓶は偽物の硝子でできていて壊れない(くどうれいん) 110
ぶらんこの風切るようにすきだったゆきもかえりも髪靡かせて(くどうれいん)
時計屋に秒針あふれ〈狂った〉と言われないようみな止まらない(くどうれいん) 112
梅田には赤い観覧車があって誰を乗せても回りつづける(
染野太朗 123)
⚫︎こういうくどうさんを好きな人は多いのだろう
ミス・サンデーと呼ばれてもいい ベーコンにたまご四つの目玉焼きなら
くどうれいん『日曜日』 34
「わきわき」の歌
竹やぶでたけのこポーズ 見返して泣きたくなるのこの写真かあ
くどうれいん『川面』 113
⚫︎
『嫉妬』
歌集「人魚」のときみたいな、生き物の出てき方
蝶が喉にいたり セミを踏んだり