2021年6月8日(火)
担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
沖縄市立郷土博物館はこのほど、
地元沖縄市や県内に生息する動植物を
紹介した理科補助教材の本「もっとしりたい!
沖縄市の自然」を作りました。
全国共通の教科書には、亜熱帯気候に属する
沖縄の動植物が掲載されていないことも
しばしばあり、沖縄の子どもたちの学びに
実感が伴わないこともあるため、
学校の校庭など身近な場所で
観察できる動植物を取り上げ、
子どもたちの関心を高めたい考えです。
一般的な小学生向けの教科書は
モンシロチョウの飼育方法を掲載します。
一方、「沖縄市の自然」では、モンシロチョウが
1960年ごろに県外から入ってきた
「外来生物」であることを説明し、
沖縄では在来の「シロオビアゲハ」が
シークヮーサーの木の周りで
見られることなどを伝えています。
開発による自然の減少や、外来種の侵攻など、環境問題を掘り下げました。
世界自然遺産への登録が見込まれる
やんばるの森の特集もあり、
森や沢がある沖縄市北部との共通点も
紹介しています。
本文の執筆やデザインを手掛けた
刀禰浩一学芸員は「教科書に載っていても、
身の周りにいる生き物が分からないと
自然への理解が深まらない。
校庭での実感から学びにつながってほしい」
と話しました。