ーー私たちは、どこまでを「現実」と呼び、どこからを「精霊」と呼ぶのだろう。
たとえば、白いシーツをまとい、廊下を走る少年を。
ドラクエのルビス、精霊の森人、ピーターパンとティンカーベル、ピノキオの鼻。
さまざまな物語が語る「精霊」は、どれもぼんやりとした輪郭を持ちながら、心のどこかに灯る。
そんな中、ただ一人、明確な輪郭を持った存在が現れる。
彼は笑われ、追われ、それでもなお、自らを「精霊だよ」と信じ続けた。
精霊とは、形あるものではない。
それは、想像し、笑い、すれ違い、誰かの心にそっと棲みつくもの。
だから今も、私たちは願うのだ。
ルビスではなく、彼に、もう一度出会いたいと。
ーー世界は、まだ見ぬ精霊で満ちている。。。な15分
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