あたたかく親しみやすい旋律で、エルガーの作品中でも特に愛される小品です。
妻としてエルガーを支えたキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲で、
元はピアノとヴァイオリン用だったものを、ピアノ独奏用、小編成の管弦楽など、
エルガー自身が編曲を施した、いくつかの版が残されています。
タイトルはドイツ語を得意としたアリスのために「Liebesgruss」と名付けられましたが、
出版社からフランス語に変更を求められ、「Salut d'amour」になっています。
アリスはエルガーのピアノ、ヴァイオリンなどのレッスンの生徒で、8歳年長(当時39歳)でした。
宗教の違い、また身分格差から二人の結婚にはアリスの親族が反対しましたが、
それを押し切り1889年5月8日、エルガー32歳の時に二人は結ばれました。
結婚当初はまだ無名の音楽家に過ぎなかったエルガーは、その後に発表した『エニグマ変奏曲』や
行進曲『威風堂々』、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、2曲の交響曲などにより、
「サー」の称号を与えられる、英国を代表する大作曲家になっていきました。
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エルガー:愛のあいさつ Op.12 [2019][AR]
Edward Elgar:Salut d'amour Op.12 [3:10]
Elgar-Salut-damour-2019-AR.mp3
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