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December 12, 20202020-12-12 No.3918「壁の上の雲」壁の上の雲届きそうに見えて決して届かない曇り空をまだら模様に彩って汚れた壁の内側に反射する微かな希望の光の流れを作る0 minPlay
December 11, 20202020-12-11 No.3917「繰り返さない約束」繰り返さない約束を何度も確認しながら取り交わすある晴れた日の出来事を曖昧にすることはできない順番が入れ替わって一番大事なことがわからなくなるその先の未来に目を合わせられない0 minPlay
December 10, 20202020-12-10 No.3916「長椅子の下の骸骨」長椅子の下の骸骨が冬の落ち葉を眺めながら退屈しのぎを始める夕暮れ過ぎの人気のない公園でおもむろに話しかける見えない相手は不安げに辺りを見回す落ち着きが無くなって小刻みに震え始めるそしたら長椅子の方へ連れて行ける0 minPlay
December 09, 20202020-12-09 No.3915「ばれない仕掛け」ばれない仕掛けの存在しない都合よく逃げ切れたりするはずのないあたりまえのことがわからなくなっている出どころ不明のまま仕入れた荷物は紛れ込んでしまってもう探し出せないこのままここでこうしていても何ひとついいことは見つけられないばれない仕掛けの存在しない0 minPlay
December 08, 20202020-12-08 No.3914「先に得たもの」先に得たもの代償は後からより多くなって求められる日々重くなってゆくものから逃げ出したくなって記録されたところから逃げられないとわかっていても約束を蔑ろにしてしまいそうになるいるはずの人が居なくなって見知らぬ人に囲まれてしまう0 minPlay
December 07, 20202020-12-07 No.3913「動くのを待つ」動くのを待つこちらからは動かずに動き出すのを待つ落ち着いたまま息を潜めて慌てずに波風を立てず低いところから様子を見続けているさらにその向こうの陰から待ち続けているその様子を見張っている動くのを待つ人の集まり0 minPlay
December 06, 20202020-12-06 No.3912「待っている人」待っている人のいるようやくそれに気付いて少しでも早くその状態を終えられるように顔の見えないやりとりの間に隠したはずの足跡が見えてしまうどこからともなく現れる待っている人がいつの間に後ろにいる0 minPlay
December 05, 20202020-12-05 No.3911「空中階段」空中階段を昇って光で飾られた入り口に向かうかろうじて続きつながっているものを絶やさないでいられるように終わりの見えない階段の途中透明な足元が急に不安になって助けが欲しくて声を出したくても自分の力ではどうすることもできないもう十分だやれることはやりきった空中階段の途中で不安になって0 minPlay
December 04, 20202020-12-04 No.3910「力を削ぐ」力を削ぐここから先へ進もうとするこれから変わってゆこうとするその力を削ぐ弱められ奪われる問い詰められ萎縮してしまう本当の言葉が出なくなる肝心の中身が消されてしまう0 minPlay
December 03, 20202020-12-03 No.3909「落ちる寸前」落ちる寸前止まってしまうまであと僅か落ちる寸前それまでに思い出すべきこと伝えておくべき言葉の並び止まる瞬間に浮かび上がるいくつもの景色が回りながら聞いていたものとは少し違う新しい感覚を手に入れるそれからふわりと浮かび上がって空高くどこまでも上がってゆく0 minPlay