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March 16, 20182018-03-16 No.2916「落ちた飾り」落ちた飾り拾うものがいてまた最初からやり直し自然に溶け込ませて滅多なことでは気付かれないように微細で取るに足りない工夫を施して存在の主張が二度と響かないように0 minPlay
March 15, 20182018-03-15 No.2915「持って帰るもの」持って帰るもの置いてきたほうがいいのに組み立て方を間違ってしまって どうにもならなくなった状態で傾いた月夜に浮かぶ破片を強引に呑み込んで見えないところに閉じ込める拾う必要のない揉め事持って帰るもの0 minPlay
March 14, 20182018-03-14 No.2914「もたれるひと」もたれるひと耳をふさいでいることさえ忘れているぼんやりと視点の定まらない様子で未だ引き摺っているように見える前髪の重なりを気にしながらもたれるひともたれるひと平らになった柱の跡で時折吹く風に飛ばされそうになって足元を確かめ深呼吸をして0 minPlay
March 13, 20182018-03-13 No.2913「柱の陰で向かい合う」柱の陰で向かい合うまわりの音が遠ざかる他には何もない世界がどこまでも広がってゆくような自覚することのないままひとつずつ取り戻す度に生き返ったような気分になる体温がどこまでも上がってゆく0 minPlay
March 12, 20182018-03-12 No.2912「逃げて隠れる」逃げて隠れる階段を駆け下りながら逃げて隠れる仕方ないと言う人に突然追いかけられ偶然居合わせた人が食い止める間に全力で少しでも遠くへよく分からない建物の中で出口がどこにも見つからない手当たり次第に扉を開けどうにか隠れられそうな場所へ0 minPlay
March 11, 20182018-03-11 No.2911「前のほうがいい」前のほうがいい疑いようもなく超えてきたと思っていた足元が揺らいで茫然と過去に翻弄され突き付けられるさほど変化のなかった昨日の続き捉えかたを変えて後ろを向いてみる疑いようもなく前のほうがいい0 minPlay
March 10, 20182018-03-10 No.2910「壁に嘆く」壁に嘆く壁に向かう人の集まってくる夜の時間の壁嘆きまだ大丈夫だったものがそうではなくなって日付越しの箱の中の密度これから降る激しい雨言うだけで中身の伴わないさぁ嘆け嘆く時どうしようもないおあつらえの壁がちょうど目の前にある吹けば飛んでしまうような0 minPlay
March 09, 20182018-03-09 No.2909「曲がる車輪に遮られる」曲がる車輪に遮られる詰め込みを積み込んで慌ただしく走り去ってゆくそれを見届け終えないうちにこちらの坂下りを再開する目がぼやけてしまって思わず足を止めるとまた曲がる車輪に遮られる0 minPlay
March 08, 20182018-03-08 No.2908「向かいかた」向かいかたどうにもならないことから逃げずそういうものに囲まれたままで共存する道をゆく晴れ渡る日の遠ざかっても無理に求めず成り行きに従って進むやがて時間と距離の境目から受け止める光の見え隠れする一歩下がれば見えない灯の見えてくる0 minPlay
March 07, 20182018-03-07 No.2907「したことを辿る」したことを辿る目も当てられないことや耐え難い晒しの果てに先に着くと言われても光の速度が早過ぎて止まっているようにも見える動いているかどうか分からない面倒の塊のような角を曲がって急に開けた地平を行くどこまでも進んで行くしたことを辿る0 minPlay