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October 28, 20172017-10-28 No.2777「手の離れるとき」手の離れるときいつか来る日が突然訪れるつなぎ留めるものがなくなってやさしい手が離れてしまうそれでも時間が経ってみれば引き剥がされてしまってもいなくてもどうにかなっている0 minPlay
October 27, 20172017-10-27 No.2776「無駄な二日間」無駄な二日間このままで終わらせないためにじたばたと足掻いて茂みの草をむしり取って音の出る車の陰に隠れてみても後になるほど重くなってのしかかる無駄な二日間0 minPlay
October 26, 20172017-10-26 No.2775「名前を呼ばれても」名前を呼ばれてももう返事はできないしたくてもできないそうなってしまったから長い時間が経ってから気がつくこともあるだろう0 minPlay
October 25, 20172017-10-25 No.2774「箱のなか」箱のなか初めて見る箱のなか精巧な模型のような自分の部屋上から覗き込んでみるそこで動き回る小さな自分を興味深く眺めているうちにやがておかしな気分になっていけないものを見てしまった気がする0 minPlay
October 24, 20172017-10-24 No.2773「曲がらない石」曲がらない石理屈がわからない怯えているのにやめようとしない最後の掃除が終わった後下界の入り口で身ぐるみ剥がされるどんなことが起こっても決して変わることのない曲がらない石0 minPlay
October 23, 20172017-10-23 No.2772「穏やかな朝」穏やかな朝を迎えるために追いつかれないように先を急ぐか大きく回り道でやり過ごすかあるいは一気に向かっていって真ん中を突き抜けてみるか決めることを待ってはくれない少しずつ近づいて近づいてくる穏やかな朝0 minPlay
October 22, 20172017-10-22 No.2771「機械の身代わり」機械の身代わり力が入れ替わったあと立場も入れ替わって同じことばかり繰り返している疑問に思っていてもどうにもならないことも知っている機械の身代わり行儀良く前倣えで壊したりしない行儀よく前倣えで壊れたりしない0 minPlay
October 21, 20172017-10-21 No.2770「指の間」指の間を見つめたまま動かなくなってしまうその奥深いところへ入り込んでいったそれから湿った世界を抜けてゆくと赤く溶けた岩が大きく口を開いて選り好みなくすべて飲み干そうとしている0 minPlay
October 20, 20172017-10-20 No.2769「扉の前引き返し」扉の前引き返し背の高さの違う二つの影が開かない扉をこじ開けようとしながら薄暗く赤い窓の奥を覗き込む眼を凝らすと思わず仰け反ってしまって二つの影がちくはぐになって0 minPlay
October 19, 20172017-10-19 No.2768「かなしい嘘」かなしい嘘をついてしまう誰のためにもならない必要のない嘘を繰り返し分かっていても分かっているつもりでもかなしい嘘やめることができない自分ではない誰かが身代わりになっているような0 minPlay