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February 11, 20172017-02-11 No.2518「逃亡の言い分」逃亡の言い分浅いうちにいなくなる台無しにならないように余計なことを言わないようにあと先の行方は知らず冷たい風に吹かれながら何もない通りを抜けて何もない部屋に帰る逃亡の言い分0 minPlay
February 10, 20172017-02-10 No.2517「巻き込み」巻き込み関わりのないところから入り込んでは手足を出す覚えのないことを認めさせられ必ずどちらかに振り分けられて嫌でもそこに巻き込まれてしまう冷たい雨に気付かぬうち明日消えるならここにはいない0 minPlay
February 09, 20172017-02-09 No.2516「悪いめぐり」悪いめぐり不毛の返しあちらこちらで数が減る実りのない事柄に囲まれてほんの僅かな雨粒を手のひらで受け止めようとそれさえあれば悪いめぐりは断ち切れるという0 minPlay
February 08, 20172017-02-08 No.2515「前を走る人」前を走る人が入れ替わるその度にもう一度追いつこうと試みる待つ必要のない坂の途中で背中を向けたまま立っている少しずつ大きくなってようやく手が届きそうになると急に動き出してまた見えなくなる前を走る人が入れ替わる0 minPlay
February 07, 20172017-02-07 No.2514「袋を揺さぶる」袋を揺さぶる階段の上で耳障りな音を立てながらだんだんと激しくなってゆくその結末は容易に想像される大勢の注目を集めるうちに気が付いて一度立ち止まってさらに激しく揺さぶり始める0 minPlay
February 06, 20172017-02-06 No.2513「深く潜る」深く潜るどこまでも潜る空の明かりが遠ざかる岩で囲まれた壁を伝ってかつて過ごしたことのある懐かしい場所へと向かう深く潜るどこまでも潜る音もなく光もない世界で安らかな気分になる0 minPlay
February 05, 20172017-02-05 No.2512「七色のとびら」七色のとびら見知らぬ街で立ち止まり赤色に塗られたとびらを開くとやがて地面が動き出して目の前は橙色のとびらそれが黄色くなって緑になって高い空から水色の雨の降る七色のとびら見知らぬ街で立ち止まり紫の煙に包まれて薄紅色のとびらの前で終わる0 minPlay
February 04, 20172017-02-04 No.2511「何気ない日」何気ない日に手を振って離れようとする意味の掴めない不安げな子供の視線決して目を合わせようとはせずにぎこちない笑顔を残して荷物を抱えたまま別れを告げる後姿は少しずつ小さくなる何気ない日見つめたままで動かない小さな手を諭すように引きずって家路に向かう0 minPlay
February 03, 20172017-02-03 No.2510「高いところから降りる」高いところから降りるいつまでも残れるはずのない一足先に自分から降りる想像以上の高さにいたことよりも後ろの気配が気になって仕方がない少しずつ息苦しく感じられて他の選択肢がなくなってしまう0 minPlay
February 02, 20172017-02-02 No.2509「赤く光る人」赤く光る人がやってくる狭い道の向かう先緩やかな下り坂の上から赤く光る人がやってくる暗闇の中その表情は読み取れない思わず固まってしまってしばらく動けなくなる0 minPlay