今回のゲストは6月3日に初のエッセイ『犬もどき読書日記』(晶文社)を上梓した石山蓮華さん。本好きの石山さんが初めてご自身の本を作った感想をうかがいました。自主的にホテルに缶詰した原稿読み、装丁をしてくださった鈴木千佳子さんとの打ち合わせ、カバーの犬のイラストの由来など、『犬もどき読書日記』の制作の裏側をお届けします🐶
https://www.shobunsha.co.jp/?p=6538
電線愛好家としても知られる石山蓮華、初のエッセイ集。
10歳から芸能活動を開始し、「若くて女性で明るく元気」とまなざされることが当たり前だったことに対する違和感、女性だからと当然のように求められる容姿と毛のケア、「りんごの皮むきができない」「鶴が折れない」などのできないこと、そして読書記録。手垢にまみれた「女性」「ちゃんとした人」としてまなざされる経験を通し、ついに「犬みたいに生きること」を発見する。
漠とした感情から徐々に輪郭を掴んでいく様子を時にひりひりと、時にあっけらかんとつづる、読書×ジェンダー×犬エッセイ!
『浪費図鑑――悪友たちのないしょ話――』劇団雌猫(小学館)
『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳(筑摩書房)
『可愛い女(ひと)・犬を連れた奥さん 他一編』チェーホフ著、神西清訳(岩波文庫)
『バレエ・メカニック』津原泰水(ハヤカワ文庫JA)
『野戦病院』谷崎由依(文学ムック「たべるのがおそい vol.6」より)(書肆侃侃房)
『悲しくてかっこいい人』イ・ラン著、呉永雅訳(リトル・モア)
『ものするひと(全3巻)』オカヤイヅミ(KADOKAWA)
『ぼくを探しに』シェル・シルヴァスタイン著、倉橋由美子訳(講談社)
『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』長島有里枝(大福書林)
『フラッシュ――或る伝記』ヴァージニア・ウルフ著、出淵敬子訳(白水Uブックス)