前回に引き続きゲストは『犬もどき読書日記』(晶文社)の著者、石山蓮華さんです。「女子力」と「あざとい」の違い、他者のまなざしをどこまで自分に取り入れるかなど、本のテーマに通底する話題をお話します。その他、好きなメイクや装い、「自分の軸を犬にすることが今のところ向いている」、そして石山さんが最近発見したモノマネ「物憂げな猫から暴走族のバイク音にシフトしていく様子」も披露!!
https://www.shobunsha.co.jp/?p=6538
電線愛好家としても知られる石山蓮華、初のエッセイ集。
10歳から芸能活動を開始し、「若くて女性で明るく元気」とまなざされることが当たり前だったことに対する違和感、女性だからと当然のように求められる容姿と毛のケア、「りんごの皮むきができない」「鶴が折れない」などのできないこと、そして読書記録。手垢にまみれた「女性」「ちゃんとした人」としてまなざされる経験を通し、ついに「犬みたいに生きること」を発見する。
漠とした感情から徐々に輪郭を掴んでいく様子を時にひりひりと、時にあっけらかんとつづる、読書×ジェンダー×犬エッセイ!
『浪費図鑑――悪友たちのないしょ話――』劇団雌猫(小学館)
『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳(筑摩書房)
『可愛い女(ひと)・犬を連れた奥さん 他一編』チェーホフ著、神西清訳(岩波文庫)
『バレエ・メカニック』津原泰水(ハヤカワ文庫JA)
『野戦病院』谷崎由依(文学ムック「たべるのがおそい vol.6」より)(書肆侃侃房)
『悲しくてかっこいい人』イ・ラン著、呉永雅訳(リトル・モア)
『ものするひと(全3巻)』オカヤイヅミ(KADOKAWA)
『ぼくを探しに』シェル・シルヴァスタイン著、倉橋由美子訳(講談社)
『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』長島有里枝(大福書林)
『フラッシュ――或る伝記』ヴァージニア・ウルフ著、出淵敬子訳(白水Uブックス)